韓国のサムスン電子は20日、業界大手では初となる折り畳み式のスマートフォン「ギャラクシー・フォールド(Galaxy Fold)」を発表した。発売日は4月26日を予定しており、価格は1,980ドル(約22万円)からとしている。
『BBC』『ロイター通信』『AFP通信』など多くのメディアの報道によると、サムスンは20日、今後の旗艦商品となるギャラクシー・シリーズの数機種を発表した。同シリーズの発売開始から10年目となり、不振が続くスマホ市場の再活性化を目指す。
新機種で注目されるのは、画面を折り畳めるタイプの「ギャラクシー・フォールド」だ。折り畳んだ状態では4.6インチのスマートフォン・サイズだが、画面を広げると7.3インチ(約18.5センチ)のタブレットとして機能し、一度に3つのアプリを稼働できる。...
全部読む
『BBC』『ロイター通信』『AFP通信』など多くのメディアの報道によると、サムスンは20日、今後の旗艦商品となるギャラクシー・シリーズの数機種を発表した。同シリーズの発売開始から10年目となり、不振が続くスマホ市場の再活性化を目指す。
新機種で注目されるのは、画面を折り畳めるタイプの「ギャラクシー・フォールド」だ。折り畳んだ状態では4.6インチのスマートフォン・サイズだが、画面を広げると7.3インチ(約18.5センチ)のタブレットとして機能し、一度に3つのアプリを稼働できる。
スマホサイズで使用しているアプリが、広げた際に拡大サイズでスムーズに使用できるのが特長だ。また、カメラが前面に1台、後面に3台、そして内側に2台の合計6台もあり、畳んでも広げても写真が自由に撮れるようにしている。「フォールド」は4月26日から米国で発売され、価格は1,980ドルからを予定している。
世界的にスマホの普及が進み、消費者は大きな技術革新を待望し、上位機種への買い替えを長く控える傾向にあり、市場は縮小を続ける。専門家は、業界の状況は横這いか下向きで、市場が飽和状態に達した現在、メーカーは、現在の機種に満足する消費者の買い替え需要を喚起するために、特徴のある違ったものを提供することが鍵になると指摘する。
消費者はビデオの視聴やゲームなどに加え、仕事にも使え、様々なことが可能なしっかりした端末を求めている。広げれば大画面となる折り畳みスマホは、そうしたニーズに合致すると期待されており、ファーウェイなども近く発売するとみられる。但し、専門家は、過去の2画面携帯が不振だったことや、高価格のためにヒットするかは不透明と言う。
サムスンは携帯端末の市場で最大手の地位を維持しており、2018年のシェアは20.8%だったが、売り上げは過去最大の落ち込みを記録、前年比8%減となった。同社は世界最大のスマホメーカーである一方、スクリーンやチップなどを他社に供給する部品メーカーとしての顔も持つ。折り畳み式のスクリーンの人気が高まれば、ディスプレイ供給会社としての確固たる地位を築くことができ、業績向上も期待できるだろう。サムスンは今回、「フォールド」に加え、5GのS10端末の他、3機種を発表した。
閉じる