レストランの評価を星の数で格付けするガイドブック「ミシュランガイド」の2019年フランス版の25日の発売に先立ち、その内容が21日に発表された。これによると、女性シェフが経営するレストランの掲載件数が過去最多を記録したという。同ガイドは、掲載されるレストラン数に明らかな男女差が見られるため、その是正に努めている。
『AFP通信』は、最新の2019年フランス版ミシュランガイドでは、75店の新規掲載店が1~3つの星を獲得する栄誉を得たが、その内の11店が、女性シェフがトップを務めるレストランだったと報じた。様々な業界で、男女平等の実現が叫ばれる中、レストランの格付けに置いても同様の変化が起きている。
星を獲得した女性シェフらの中には、24歳の若手気鋭のシェフ、ジュリア・セデフジャン氏がいる。...
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『AFP通信』は、最新の2019年フランス版ミシュランガイドでは、75店の新規掲載店が1~3つの星を獲得する栄誉を得たが、その内の11店が、女性シェフがトップを務めるレストランだったと報じた。様々な業界で、男女平等の実現が叫ばれる中、レストランの格付けに置いても同様の変化が起きている。
星を獲得した女性シェフらの中には、24歳の若手気鋭のシェフ、ジュリア・セデフジャン氏がいる。彼女は自身が新たに立ち上げたパリのレストラン「バイエタ」で一つ星を獲得した。また、ステファニー・ルケレック氏は、パリのレストラン「ラ・セーヌ」で2回目の掲載の栄誉を勝ち取った。
前年の2018年フランス版の同ガイドでは、女性シェフが経営するレストランの掲載は2店のみで、いずれも男性シェフとの共同経営だった。さらに17年版では、70店の新規掲載店の内、女性シェフの店は1店しかなかった。
同ガイドの新国際責任者であるグウェンダル・プレネック氏は、若き才能あるシェフや女性シェフなど、今年のガイドに新たな命を吹き込むことを約束していた。同氏は「才能に富む若者が店を出しており、彼らはリスクを取った起業家であることが多いが、フランス全地域での、美食法の卓越した力強さを反映している。」と述べた。
同氏は、ミシュランの調査員は、決して何らかの割り当てによったり、基準を下げたりして店を選んでいるのではなく、シェフのプロフィールと料理のスタイルの両方の点において、より多彩なレストランを選ぼうとしているだけだと強調している。
多くの外国人シェフも掲載の栄誉を得ている。日本人シェフも多いが、外国人で唯一三つ星を獲得しているのは、アルゼンチン人シェフのマウロ・コラグレコ氏だけだ。42歳の同氏のレストラン「ミラズール」は、南フランスのイタリア国境に近いマントンにあり、「世界のベストレストラン50」で2017年に4位、18年に3位となっている。
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