このコンサートの目的は、北西部の世界遺産に指定されている遺跡を観光スポットとして世界に知ってもらいたいとするサウジアラビアの政策からきている。
コンサートは、古代のアラブ部族、ナバテア族の墓やカラメル色の岩山にナバテアの彫刻遺跡を持つ、サウジアラビア北西部のアル・ウラ州の知事により主催された。
コンサートの名前は、「タントーラの冬」と名付けられ、今年に入ってから毎週末、2月9日まで計8回開催される予定である。...
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このコンサートの目的は、北西部の世界遺産に指定されている遺跡を観光スポットとして世界に知ってもらいたいとするサウジアラビアの政策からきている。
コンサートは、古代のアラブ部族、ナバテア族の墓やカラメル色の岩山にナバテアの彫刻遺跡を持つ、サウジアラビア北西部のアル・ウラ州の知事により主催された。
コンサートの名前は、「タントーラの冬」と名付けられ、今年に入ってから毎週末、2月9日まで計8回開催される予定である。このようなコンサートは、サウジアラビアのような保守的なアラブの国にはこれまでは無かった催し物である。
メインとなるコンサートは、ガラス張りのコンサートホールで行われ、国際的な音楽家が招かれている。例えば、レバノンの女性歌手のマジダ・エル・ルミやフランスのバイオリニストのルノー・カプソンが出演している。
サウジアラビアの観光関係者は、このコンサートがこれまで長く世界の人たちの目に触れなかった、「野外の美術館」といわれるウラ州の遺跡を大々的に紹介することに役立つものと期待している。
フランス政府の援助で、ウラ州の前イスラム文明遺跡の発掘調査が、ヘリコプターやドローンでの航空写真の手を借りながら急ピッチに進行しているという。
それと同時に、数千人の観光客を泊める高級ホテルの建設計画や、現地の人たちを旅行ガイドに訓練する計画も進行しているという。
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