今週末、2年前のトランプ米大統領の就任への反発から発足し、女性の権利を主張するデモ「女性の行進」や集会が、3年目の今年も首都ワシントンをはじめ世界各地で行われる模様だという。
1月18日付
『ロイター通信』は「米中間選挙にむけ、3年目となる女性のマーチ」との見出しで以下のように報道している。
トランプ大統領への反対行進で、米国の都市を埋め尽くした2年。今年も週末に、女性のマーチが中間選挙を前にて政治に圧力をかける行進を行う予定だ。3年目となり、行進のムーブメントは広がりをみせるが、ある団体は反ユダヤとの批判を受けている(当団体は否定)。だが、各団体リーダーは、勢いに衰えは見られないとする。...
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1月18日付
『ロイター通信』は「米中間選挙にむけ、3年目となる女性のマーチ」との見出しで以下のように報道している。
トランプ大統領への反対行進で、米国の都市を埋め尽くした2年。今年も週末に、女性のマーチが中間選挙を前にて政治に圧力をかける行進を行う予定だ。3年目となり、行進のムーブメントは広がりをみせるが、ある団体は反ユダヤとの批判を受けている(当団体は否定)。だが、各団体リーダーは、勢いに衰えは見られないとする。集会では選挙での女性議席獲得を支援している。
共和党の新大統領就任後の2017年1月21日には、数百万人が米国内外の都市での行進に参加した。ワシントンの行進から発展した非営利団体”女性の行進“。最低賃金上昇や女性の権利保護など10項目の大綱を掲げる。活動家や女性出馬候補を育成するトレーニングセッションも行うところもある。今週末は、400人以上が候補者トレーニングに応募している。
2018年中間選挙では政治のパワーバランスが変化した。女性議員が過去最高となり、多くの民主党女性議員が出馬の理由をトランプ政権への意義を唱えるためとした。一方、女性達は常に同じ目的で団結しているとも限らなく、金曜にはトランプや共和党支持者による中絶反対デモ「命の行進」も行われる。
同日付米国『CNN』は「進化する女性の行進、その敵も同じ」との見出しで以下のように報道している。
過去1年、女性の行進支援者は、米国の魂とムーブメントの未来のために闘ってきた。土曜に行われる今年の行進は、人種、階級、LGBTにおける女性の権利拡大のための闘いとなる。
2017年トランプ大統領就任への反応として始まったこの動きは、昨年、女性の選挙参加拡大の力となり、中間選挙では黒人の民主党議員当選者が先例のない勝利をおさめた。
今週末、女性の行進が勝利を記念し2020年の選挙へのロードマップを描くため、ワシントンに戻ってくる。金曜はロビー活動で、“女性のアジェンダ“と呼ぶ移民の権利、女性への暴力、市民権、公平な温暖化対策などの問題を提起する。
女性の行進を批判する人たちは、政権への大きな脅威に直面し、団結の必要性を強調する。家父長制度に対抗し、分断を極めるのは、自分たちを見失う結果となるのだという。土曜に首都で行われる集会や行進には、国内から様々な団体が参加するが、中には女性の行進の関連団体でない団体もあり、トランプ政権の共通の敵に対し、失敗から学び、勝利を得たいと必死である。
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