1月15日付米
『Foxニュース』:「米陸軍、中国の海洋進出牽制のため、沖縄で初のミサイル発射実験を実施する計画」
米陸軍は今年、南シナ海における中国の一方的な海洋進出を牽制するため、新たに沖縄で初のミサイル発射実験を実施する模様である。
『星条旗新聞(1861年創刊の米軍に関わる記事発信)』が報じたところによると、高機動ロケット砲システム(HIMARS、注1後記)から長射程地対地ミサイル(ATACMS、注2後記)を発射するというもので、同ミサイルの射程距離は186マイル(約300キロメーター)である。...
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1月15日付米
『Foxニュース』:「米陸軍、中国の海洋進出牽制のため、沖縄で初のミサイル発射実験を実施する計画」
米陸軍は今年、南シナ海における中国の一方的な海洋進出を牽制するため、新たに沖縄で初のミサイル発射実験を実施する模様である。
『星条旗新聞(1861年創刊の米軍に関わる記事発信)』が報じたところによると、高機動ロケット砲システム(HIMARS、注1後記)から長射程地対地ミサイル(ATACMS、注2後記)を発射するというもので、同ミサイルの射程距離は186マイル(約300キロメーター)である。
なお、日本の防衛省高官は、発射実験の有無について確認を控えたが、仮に沖縄に当該ミサイル・システムが搬入されれば、それは初めてのことだとコメントしている。
一方、米国防総省は、本件に関する『Foxニュース』照会に対して、依然回答はない。
一方、1月13日付台湾『台北タイムズ』紙:「米海軍大将、東アジアにおいて中国との緊張が高まる中で訪中」
南シナ海における米中間の緊張が高まる中、米海軍のジョン・リチャードソン大将が1月13日より訪中する。
米海軍発表によれば、1月16日までの間、中国人民解放軍(PLA)の沈金龍(シン・チンロン)海軍副大将や、中国共産党中央軍事委員会重鎮と会談するという。
リチャードソン海軍大将は、特に南シナ海における米中間緊張が高まる中、偶発的衝突等を避けるため、率直な意見交換をしたいと語っている。
リチャードソン海軍大将と沈海軍副大将は、昨年米国で開催された国際シーパワー・シンポジウム(米海軍大学校が1969年以来隔年で開催している国際会議)で初めて面談して以降、直近の12月のテレビ電話会議含めて都合3度会談している。
(注1)HIMARS:長射程の阻止砲撃用として、米陸軍が開発した自走多連装ロケット砲。運用国は、米陸軍・海兵隊の他、シンガポール陸軍、アラブ首長国連邦陸軍、カナダ陸軍、スペイン陸軍。
(注2)ATACMS:米陸軍が開発した長射程地対地ミサイルで、1991年湾岸戦争時に初めて使用され、332発が発射された。また、2003年のイラク戦争時には450発が発射されている。
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