『ル・フィガロ』紙が11日に報道したピュー研究所の調査結果によると、アメリカ人がニュースを確認する媒体は、テレビが以前トップであるものの、2016年の57％から49％と下がっており、ソーシャルネットワークが20％、新聞は16％と、新聞がニュース媒体としては最下位になった。

いくつかの構造的要因があげられる。アメリカのマスコミは近年あまり芳しい状態ではなく、地方の新聞や週刊誌の廃刊が増加している。そのため、地域によっては「メディア砂漠」地帯が出現してしまった。並行して主要な日刊紙はネット上の情報サービスを強化している。その結果、米国人の33％が、ニュースメディアサイトで定期的に情報を取得しており、2016年の28％から上昇している。テレビに次ぐ2番目に人気のある媒体となっている。...

いくつかの構造的要因があげられる。アメリカのマスコミは近年あまり芳しい状態ではなく、地方の新聞や週刊誌の廃刊が増加している。そのため、地域によっては「メディア砂漠」地帯が出現してしまった。並行して主要な日刊紙はネット上の情報サービスを強化している。その結果、米国人の33％が、ニュースメディアサイトで定期的に情報を取得しており、2016年の28％から上昇している。テレビに次ぐ2番目に人気のある媒体となっている。なお、テレビで「ニュースを見る」ことを好む人は、ほぼテレビ（75％）でニュースを確認しており、ウェブ上ではあまり見ていない（20％）という結果が出た。

また今回の調査では、30歳未満の若年層と年金受給者である高齢者層とのちがいが明らかにされた。65歳以上の人々の間では、圧倒的に多くの人（81%）がテレビでニュースを見ており、新聞などの印刷媒体は39％、ラジオは30％、マスコミのサイトは28％という順位になっている。ソーシャルネットワークサイトは最下位で8％を占める。

18歳から29歳までの若者たちの間では、真逆の傾向が見られる。印刷媒体は2％とほとんど活用されておらず、一位がソーシャルネットワークで36％、ウェブサイトが27％と続き、テレビは16％となっている。同研究所は、若者たちはニュース源を１つのメディアに絞っていないという点でも、高齢者層と違いがあると指摘している。

30代～49代の年齢層では、ニュースサイト（42％）、テレビ（36％）、ラジオ（29％）となっており、ソーシャルネットワークサイトは22％で4位に来ている。

ピュー研究所が7月に発表した別の調査によると、印刷メディア業界では、新聞記者の数が9年前には7万1千人だったのに対し、現在は3万9千人と約半減しているという。