10月7日付Globali「英国進出の日本企業、合意なしのBrexit（EU離脱）を恐れて挙って英国脱出」で報じたとおり、英国に進出している約1,000社の日本企業のうち、製造業ではパナソニック・安川電機、金融業では野村証券・大和証券・三井住友フィナンシャルグループ・三菱UFJフィナンシャルグループ等大手が、最悪の場合に備えて、ドイツやオランダ等への拠点移設に踏み切っている。ただ、期限ぎりぎりになって、何とかEU側と合意の目処が立ちつつあり、テリーザ・メイ首相も面目躍如といったところであろう。そこで、早速安倍晋三首相から、交渉進展を歓迎するとの激励電話をもらったと首相事務所が発表した。特に、今週初め、ドナルド・トランプ大統領が、Brexit後の米英二国間貿易交渉は、Brexit前より厳しくなると脅す発言をしていただけに、安倍首相の電話は有難かったに違いない。

11月28日付英国『ロイター通信』：「安倍首相、Brexit交渉進展を歓迎するとメイ首相に電話」

　　テリーザ・メイ首相の事務所は11月27日、安倍晋三首相からメイ首相宛に、Brexit交渉進展を歓迎する旨の激励電話があったことを公表した。

　　ただ、EU側との交渉で進展を見た合意案に対して、野党・労働党のみならず、与党・保守党の一部からも反対の声が上がっており、最終結果がどうなるのか予断を許さない。...

11月28日付英国『ロイター通信』：「安倍首相、Brexit交渉進展を歓迎するとメイ首相に電話」

　　テリーザ・メイ首相の事務所は11月27日、安倍晋三首相からメイ首相宛に、Brexit交渉進展を歓迎する旨の激励電話があったことを公表した。

　　ただ、EU側との交渉で進展を見た合意案に対して、野党・労働党のみならず、与党・保守党の一部からも反対の声が上がっており、最終結果がどうなるのか予断を許さない。

　　なお、同事務所は、メイ首相が、安倍首相の来年早々の訪英を歓迎する旨話したとも明らかにしている。