ドナルド・トランプ大統領は、実業家時代も大統領選キャンペーン時も、バラク・オバマ前大統領のゴルフ習慣を散々批判していた。例えば、重要政策よりゴルフを大事にしているとか、米政治のため要人等とゴルフをやるなら構わないが友人や知人との私的ゴルフばかりだ、等々とこき下ろしていた。しかし、同大統領から“国民の敵”だとまで侮辱された米メディアは黙っておらず、昨年に続いて今年も、改めて同大統領が批判の的だったオバマ前大統領より2倍以上も、それもほとんどが友人・知人とのゴルフに明け暮れている、と厳しく報じている。
11月26日付
『CNNニュース』:「ドナルド・トランプ大統領のゴルフは問題含み」
ドナルド・トランプ大統領は、米国の感謝祭(今年は11月22日木曜日)の週に何と5度もゴルフ三昧だった。
すなわち、11月21日(水)~25日(日)の5日間毎日で、場所は“南のホワイトハウス”と呼ばれる自身の別荘マー・ア・ラゴである。
確かに大統領職はストレスがものすごく、休暇中に趣味のゴルフをすることに目くじらを立てることはあるまい。...
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11月26日付
『CNNニュース』:「ドナルド・トランプ大統領のゴルフは問題含み」
ドナルド・トランプ大統領は、米国の感謝祭(今年は11月22日木曜日)の週に何と5度もゴルフ三昧だった。
すなわち、11月21日(水)~25日(日)の5日間毎日で、場所は“南のホワイトハウス”と呼ばれる自身の別荘マー・ア・ラゴである。
確かに大統領職はストレスがものすごく、休暇中に趣味のゴルフをすることに目くじらを立てることはあるまい。
しかし、同大統領は実業家時代、当時の大統領だったバラク・オバマ氏のゴルフ・プレーに対して、重要職務遂行を怠ってゴルフ三昧等と批判していた。
スポーツ・チャンネル『SBネーション』によると、2011年~2016年の間、その批判の声を上げたのは実に27回にも及ぶという。
更に、自身が大統領選キャンペーン中も、自分が大統領になったら、ゴルフをする寸暇を惜しんで重要政策に注力するとし、2016年8月のニューハンプシャー州での演説では、自身の別荘にもいかないし、ゴルフをすることもないので信じて欲しい、とまで言及していた。
しかし、『CNNニュース』の調査によると、大統領当選以来、トランプ氏は実に166度のゴルフを含めて、212日も自身の別荘に滞在している。
また、『ワシントン・ポスト』紙によれば、同氏は就任以来今年の夏までの実績では、5日に一度ゴルフをしている勘定になるという。
更に、『CBSニュース』報道では、トランプ大統領は既に、オバマ前大統領の就任期間の8年間のゴルフ・プレーの回数のほぼ2倍もゴルフをしているとする。
一方、トランプ氏自身が主張する、仮にゴルフをする場合、世界のリーダーや政治家とラウンドすることで、米政治のためになるよう努めるとの言い分に対してはどうか。
確かに同大統領は、何人かとラウンドしているが、ホワイトハウスが公表しないので、同氏のツイッター等からの情報源でしかないが、同大統領がこれまで一緒にプレーしたのは次のように数える程しかない;
●リンゼイ・グラハム上院議員(サウスカロライナ州選出)、ボブ・コーカー上院議員(テネシー州選出)及びランド・ポール上院議員(ケンタッキー州選出)の3名。
●ミック・マルバニー行政管理予算局長、そして、
●安倍晋三首相。
大統領に就任したらゴルフはしないと強調したことや、仮にゴルフをする場合、米政治のために世界のリーダーや政治家とラウンドするとの言及に対して、上述した事実に対して、どう説明するのであろうか。
なお、同大統領が感謝祭の休暇中にゴルフ・プレーを共にしたのは、11月21日(水)が長らくの支持者であるジャック・ニクラウス氏、そして、11月25日(日)は、古い友人でかつ保守系の『ニューズマックス』オンラインニュースの創業者であるクリス・ラディ氏である。
これでは、ホワイトハウスの外でも仕事をしているとは決して言えまい。
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