マティス米国防長官は21日、2019年春に予定している定例の米韓合同軍事演習について、規模を縮小して実施する方針を示した。進行中の北朝鮮との核協議に関する外交努力を妨げないためであるとしている。
『CNN』、
『AFP通信』、
『ロイター通信』などのメディアが報じたが、マティス国防長官は、米国防総省で記者団に対し、来春の米韓合同軍事演習「フォール・イーグル」は、「外交に実害を及ぼさないレベルに維持するために、少し再編成されている」と語った。
マティス長官は、規模を縮小した演習の内容や、縮小に伴う影響などの詳細については明らかにしなかった。韓国国防省は22日、両国はまだ来春の演習をめぐり協議を続けており、結果については来月初めに正式に発表すると述べた。...
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『CNN』、
『AFP通信』、
『ロイター通信』などのメディアが報じたが、マティス国防長官は、米国防総省で記者団に対し、来春の米韓合同軍事演習「フォール・イーグル」は、「外交に実害を及ぼさないレベルに維持するために、少し再編成されている」と語った。
マティス長官は、規模を縮小した演習の内容や、縮小に伴う影響などの詳細については明らかにしなかった。韓国国防省は22日、両国はまだ来春の演習をめぐり協議を続けており、結果については来月初めに正式に発表すると述べた。
今年6月、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩委員長は、シンガポールで史上初の米朝首脳会談を行い、朝鮮半島の非核化に向けた文書に署名した。その後米韓両国は、北朝鮮との緊張を緩和する取り組みの一環として、8月の「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」や12月に予定されていた空軍による「ビジラント・エース」など、主な合同演習の大半を中止している。トランプ大統領は、演習は「挑発的」で「高額」と指摘し、8月末には、「現時点で米韓合同軍事演習に多額を費やす理由はない。」とも発言していた。
米韓両国は、小規模な演習については引き続き実施している。米国防総省のローガン報道官は声明で、「米韓両国は、韓国を防衛する能力を高め、合同の即応態勢を維持するために、通常の定期的な訓練や演習は実施する。」と説明している。
ローガン報道官によれば、マティス国防長官は先月の韓国国防相との会談で、「米韓の即応態勢を維持しつつ、北朝鮮の非核化を達成するための外交努力を補完する形で、演習を含む軍事的活動を実施することが重要」との点で韓国側と一致したという。ローガン氏は「今後の演習については、規模や範囲など様々な面を見て判断していく。」と述べた。
今年のフォール・イーグルは、韓国の平昌で開催された冬季五輪の期間に重ならないよう、実施が延期された。米国防総省は、延期は五輪期間中の演習の実施による移動や輸送の負担を避けるためとしたが、韓国当局者らは、朝鮮半島の緊張緩和のためと説明した。同演習は4月に実施され、米軍から約1万1,500人、韓国軍から約29万人が参加した。
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