日本の魅力度を示す指標がふたつ、直近で発表された。
ひとつは、市民権などのコンサルティング会社の英Henry & Partnersが先月公表した「2019年世界パスポート・ランキング」である。
それによると、日本のパスポートが世界最強になったという。
すなわち、ビザなし渡航が認められた国の数で、日本は190ヵ国にアクセスできる国となった。
今年前半では、189ヵ国とシンガポールと並んで首位タイであったが、今年10月初め、ミャンマーがビザ無し入国を認めたことから、単独首位となっている。...
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日本の魅力度を示す指標がふたつ、直近で発表された。
ひとつは、市民権などのコンサルティング会社の英Henry & Partnersが先月公表した「2019年世界パスポート・ランキング」である。
それによると、日本のパスポートが世界最強になったという。
すなわち、ビザなし渡航が認められた国の数で、日本は190ヵ国にアクセスできる国となった。
今年前半では、189ヵ国とシンガポールと並んで首位タイであったが、今年10月初め、ミャンマーがビザ無し入国を認めたことから、単独首位となっている。
因みに、2位シンガポール・フランス(189ヵ国)、3位ドイツ・韓国(188ヵ国)、4位デンマーク・フィンランド・スウェーデン・イタリア・スペイン(187ヵ国)、5位米国・英国(186ヵ国)で、最下位の106位イラク・アフガニスタン(30ヵ国)であった。
もうひとつは、米旅行誌『Conde Nast Traveler』(富裕層向け雑誌)が、同じく先月公表した「2018年世界の魅力的大都市20傑(米国都市を除く)」である。
米国人読者約42万人にアンケートを取った結果、東京が3年連続首位となり、また、京都が昨年の3位から順位を上げている。
更に、昨年圏外だった大阪が12位に大躍進している。
東京は、最先端の文化や超高層ビル、ネオンが輝く繁華街、静かな神社仏閣、森林エリアなどが混在している稀有な都市であることに加え、素晴らしい各種グルメの魅力も欠かせないとしている。
京都は、古い寺院などが多く存在する一方で、新しいエネルギーを持つアーチストなどが移り住むなどの変化も見られ、町家づくりが並ぶ通りの工芸品店などで魅力的なコンセプトショップも多数存在するからだという。
また、大坂については、日本で最高の美食都市のひとつと紹介している。
因みに、3位メルボルン(豪州)、4位ウィーン(オーストリア)、5位ハンブルク(ドイツ)、6位シドニー、7位シンガポール、8位パリ、9位バルセロナ(スペイン)、10位バンクーバー(カナダ)であった。
日本の現況では、残念ながら、官民で残念なニュースが続く。
すなわち、製造業の一流と言われた会社の数社がデータ改竄や虚偽申告をする等、Made-in-Japanの名声を汚す行為が頻発している。
また、政界や官僚の世界では、“忖度”という言葉が悪い意味で使われる事態が常態化している。
かかる日本の現状から考えて、上記ふたつの好ましい指標は、まだまだ日本は捨てたものではないと言えようか。
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