IT企業とネットいじめ対策キャンペーンを行っていたイギリスのケンブリッジ公ウィリアム王子が、ネットいじめ対策特別委員会の一環のスピーチで、ソーシャルメディア企業は、利益優先で、ヘイトスピーチやネット上のいじめ対策を十分に行っていないのは問題であると鋭く批判している。
11月15日付米国
『Newsweek』は「ウィリアム王子、ネガティブ情報が溢れるソーシャルメディア批判」との見出しで以下のように報道している。
ケンブリッジ公ウィリアム王子が、SNS大手を子どもをネットいじめから十分守れていないと批判。ネットいじめ対策キャンペーンの一環でのスピーチで、ソーシャルメディアの発達により、ヘイトスピーチやネット上で過熱したいじめに関して、防衛策が十分でないと発言し、フェースブック、ツイッター、スナップチャット、ユーチューブなどを批判した。...
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11月15日付米国
『Newsweek』は「ウィリアム王子、ネガティブ情報が溢れるソーシャルメディア批判」との見出しで以下のように報道している。
ケンブリッジ公ウィリアム王子が、SNS大手を子どもをネットいじめから十分守れていないと批判。ネットいじめ対策キャンペーンの一環でのスピーチで、ソーシャルメディアの発達により、ヘイトスピーチやネット上で過熱したいじめに関して、防衛策が十分でないと発言し、フェースブック、ツイッター、スナップチャット、ユーチューブなどを批判した。また、これらの企業がネットいじめの場所となるプラットフォームへの責任を取っていないとした。ウィリアム王子は、アップルやグーグル等と、ネットいじめ対策を行っていたが、そこで企業が問題の責任を取りたがらない性質を感じたのだという。「問題は営業上の問題だと思われる。聞いた話では、企業は十分な対策をしていると言うが、検証が必要。慈善パートナーや業界、プロバイダー、専門家、親との総合的アプローチだけでは解決しない。」としている。
大きな権力には責任が伴うという点を理解していないことを懸念しているとし、一番心配なのは、フェイクニュース、過激主義、二極化、ヘイトスピーチ、著作権違反、メンタルヘルス、個人情報、いじめなどの課題にこれら企業が取り組んでいないことだという。「技術の良い面しか見ていない為、彼らが作っている社会問題に対する前向きな議論に関わろうとしない。趣味や興味の合う人とオンライン上で交わることを可能にした技術は、一方で暴力を組織することにも使われるということを我々は見てきた。多様性を認めながら、一方、一定の文化や政治思想を広めることにも使われる。世界中のニュースに触れる新しい方法は、一方で、誤った情報や民意を操作することにも使用されかねないのである。」等と述べた。
成功を互いに褒め合い親睦を深めることに使われるツールは、悪意に満ちた統一思想にも使われる。我々が最新情報を得るため使うウェブサイトは、ある人には、孤独や不安を抱かせかねない。新しい友人を作ることのできるアプリは、教室を出た後にもいじめのツールにもなりかねないのである。企業は、ネット上に浮上している負の面に向けたより一層の対策をする必要があると述べている。
同日付英国『テレグラフ』は「ウィリアム王子がSNS大手は子どもを守れていないと批判」との見出しで以下のように報道している。
ウィリアム王子は、ウェブ企業と数カ月に渡り、ネットいじめ対策を行ってきたが、ソーシャルメディア企業の保身的な傾向を批判した。また、ヘイトスピーチ、フェイクニュース、ネットいじめなどの拡散への責任の取り方を批判。
逃げ場のないいじめにより自殺に追い込まれる程に子どもが直面している問題や、親の不安に真剣に対処していないとしている。過去最も強い言葉で語った王子のスピーチはネットいじめ対策特別委員会の一環で、BBCで行われた。3児の父でもあるウィリアム王子による前例のない介入で、慎重だが、鋭い批判を投げかけた。王子は数カ月IT企業を訪問。成功したIT企業は、株主からの声や利益が、現実の問題から目を逸らさせているのだと批判。我々皆が、誕生初期の希望に満ちたソーシャルメディアが、今や我々の生活全般にも関わる深刻な状態にあることを認識しなければならない。政府による対策や規制でしか食い止められないような事態は好ましくない等と述べた。
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