今年次々と大きな自然災害に見舞われた日本では、災害により工場の稼働や交通インフラが停止するなど経済にも大きな打撃となった。また、アメリカと中国の貿易摩擦も輸出産業に影を落としている。来年前期まで景気低迷が続くと予測されている。
11月13日付米国
『ニューヨークタイムズ』は「自然災害や貿易摩擦が日本経済に打撃」との見出しで以下のように報道している。
日本経済は第3四半期、自然災害や輸出の減少等によるとみられる予想以上の経済停滞。保護主義貿易が世界へ影響しはじめた兆しとみられる。7~9月期、1%成長と予測されたが、年率換算で1.2%マイナス成長となった。(前四半期は3%増)内需縮小が主な要因で個人消費は0.1%減少、大型台風、大地震の発生により、工場が停止したり、消費が落ち込んだ。...
全部読む
11月13日付米国
『ニューヨークタイムズ』は「自然災害や貿易摩擦が日本経済に打撃」との見出しで以下のように報道している。
日本経済は第3四半期、自然災害や輸出の減少等によるとみられる予想以上の経済停滞。保護主義貿易が世界へ影響しはじめた兆しとみられる。7~9月期、1%成長と予測されたが、年率換算で1.2%マイナス成長となった。(前四半期は3%増)内需縮小が主な要因で個人消費は0.1%減少、大型台風、大地震の発生により、工場が停止したり、消費が落ち込んだ。エコノミストは経済停滞は暫定的なものと予測していた。
輸出は1.8%減、3年以上で最も急減している。
日本経済は、今期プラスに回復が見込まれるが、輸出減少傾向は保護主義貿易の影響と懸念される。政府による財政刺激策がより強く求められる。 内需拡大を主な要因として回復が期待される。
西日本で空港や交通インフラに打撃を与えた台風に続き、北海道では9月に大地震によりブラックアウトが発生。エコノミストは経済は急速に回復しており、天災による悪影響は短期的なものだと予測。自動車、エレクトロニクス、重機の輸出に関わる米中の貿易戦争による悪影響がより懸念材料である。
天災の影響を抜きにしても、中国への輸出が減少している。中国経済は縮小しており、逆に言えば日本の輸出の回復が遅れ、来年前期の経済成長が滞るとみられている。
同日付英国『BBC』は「日本のGDP:自然災害が経済成長に打撃」との見出しで以下のように報道している。
今年、破滅的な地震や台風など多くの災害に見舞われた日本では、予想以上のマイナス経済となった。経済停滞は、米中の貿易戦争による世界的貿易リスクにも影響されたもの。日本では今夏、自然災害が数回発生、数十年来の大洪水も起き、災害により工場が稼働停止し国内消費に打撃となった。
それに加え、緊張が高まる貿易関係、保護主義が今後の成長を妨げることが懸念される。世界の重要なサプライチェーンである米中の貿易戦争がとりわけ打撃となった。
閉じる