「CNNのホワイトハウス担当記者ジム・アコスタが、ホワイトハウスへの入館証を“通達があるまで”差し止められた。水曜、トランプ大統領との口論の数時間後、サンダース報道官が、（マイク係の）インターンの女性を触ろうとしたとして入庁禁止となったことを発表、この行為を「非常に受け入れ難い」とした。...

「CNNのホワイトハウス担当記者ジム・アコスタが、ホワイトハウスへの入館証を“通達があるまで”差し止められた。水曜、トランプ大統領との口論の数時間後、サンダース報道官が、（マイク係の）インターンの女性を触ろうとしたとして入庁禁止となったことを発表、この行為を「非常に受け入れ難い」とした。アコスタ記者は移民キャラバンについての質問でトランプ氏と口論となった。トランプ氏は「国のためにやる仕事をさせてくれ、君はCNNを回せばよい。」と言い、同記者は別の質問をしようとしたが、トランプ氏が「もう十分だ！」と言い、女性がマイクを取ろうと記者に近づいたが、マイクを渡そうとせず、2人に間に少し接触があったという。

サンダース報道官は声明で、「大統領は、報道の自由を信じ、彼や政権に関する厳しい質問も歓迎する」としたが、記者が仕事を頑張っている若い女性に手を触れるのを容認できないとした。

ホワイトハウス記者協会は声明で、「これは受け入れがたい」とし、ホワイトハウスに対し、早急に誤った行いを正すよう求めている。

トランプ氏はアコスタ氏を、「不躾で酷い人」「CNNで働くべき人でない」と言うなど、両者は時々確執を起している。今回、「CNNは君を雇っていることを恥ずべきだ。君のサンダースや、他の人への態度が酷い。」等と言っている。

CNN側は大統領のメディア攻撃に対し、「アメリカ人的でない」とし、アコスタをかばった。 アコスタからマイクを取ろうとしたインターンは、NBCのPeter Alexanderに渡し、彼はアコスタを「働きものの真面目な記者」だと言ったがこれにトランプ氏は、「正直、君の方もあまり良く思ってないのだが」と返した。 一方、「アコスタの行為は恥ずべきとした」とするFOXのクリス・ウォレスなど、別の反応をするメディアもある。

同日付英国『ガーディアン』は「ホワイトハウスは、記者締め出しに使わった加工映像を正当化」との見出しで以下のように報道している。

大統領との確執後、CNNのアコスタ記者はホワイトハウスへの出入りを禁止された。SNS上でサンダース氏は、アコスタがインターンの女性に攻撃的に対応した場面の動画をツイッターに投稿。この動画は、極右ウェブサイト「Infowars」が撮影したもので、質問をしようとするアコスタからマイクを取ろうとする女性が撮影されている。動画では、アコスタが腕で女性の腕を払いのけようとしているように見える。この動画の出所がが疑わしいにもかかわらず、サンダース氏は、「問題は、記者が女性に接触したかどうかだ。動画では明らかに接触している。」と述べている。「Infowars」の動画制作者Paul Joseph Watsonは、彼が動画を加工したというのは全くの噓だと主張。ソーシャルメディア情報局（メディアの情報元を調査）「Storyful」の分析によると、この動画は、数コマの場面を繰り返しているのが明らかだという。「これらのコマは、CSPANの元動画には無いもので、アコスタの動きを強調しているように見える」のだという。

ホワイトハウスの広報担当は、FOXの取材に対し、インターンの女性は、アコスタの行為に「ショックを受け」「怖気づいている」としている。

ホワイトハウスへの入庁証取り消しは、初めてのこと。アコスタ記者は2013年のオバマ政権からホワイトハウスを担当、今年チーフに昇格した。CNNもサンダース氏の掲載した動画を非難。「恥ずべきもので、加工動画を流すとは、本当のフェイクニュースだ。」としている。