米調査会社ギャラップが24日に発表した最新の世論調査の結果によると、米国民の45%が与党・共和党に対し好感を抱いていることが判明した。これは昨年9月の調査時から9ポイント上昇し、2011年に47%を記録して以来、7年ぶりの高水準となっている。
2011年1月、共和党に対し好意的な見方をする人の割合が47%の高水準を記録した際には、2カ月前の10年11月に行われた中間選挙によって、同党は議席を大きく回復していた。当時はオバマ前大統領の任期1期目で、共和党は上院で6議席、下院で63議席増やしている。10年11月の好感度は45%で今回と同じだった。
一方、今回の調査で野党・民主党に対する好感度は44%と、共和党に1ポイントだけ及ばなかった。...
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2011年1月、共和党に対し好意的な見方をする人の割合が47%の高水準を記録した際には、2カ月前の10年11月に行われた中間選挙によって、同党は議席を大きく回復していた。当時はオバマ前大統領の任期1期目で、共和党は上院で6議席、下院で63議席増やしている。10年11月の好感度は45%で今回と同じだった。
一方、今回の調査で野党・民主党に対する好感度は44%と、共和党に1ポイントだけ及ばなかった。民主党への好感度は2015年半ばから40~45%の間で推移しており、概ね予想通りの結果だ。トランプ大統領は25日、共和党への好感度が7年ぶりの高水準となったとツイッターに投稿し、喜びを表したが、民主党との差を3ポイントと誤って記載した。
ギャラップ社の調査で共和党への好感度が民主党へのそれを上回ったのは、2014年の11月以来であり、当時共和党は42%、民主党が36%だった。共和党に対する好感度が最高を記録したのは2002年1月である。その前年の9月11月に発生した同時多発テロ後の最初の調査時の数字で、61%だった。
大方の世論調査では、今年11月の中間選挙について、共和党に厳しい結果が見込まれている。2010年の中間選挙で共和党が議席を伸ばしたように、好感度の高さが結果に結びつくのであれば、ギャラップ社の調査結果は良い兆候であると言える。しかしながら、過去の例を見ると、好感度は必ずしも大統領選挙以外の選挙での勝利に繋がらないという。
2002年10月、ジョージ・W・ブッシュ元大統領の1期目の中間選挙時には、民主党の好感度は58%と過去最高水準に達しており、共和党の好感度を上回っていた。しかし、共和党が上下両院で合計10議席増やしている。政権与党は中間選挙で議席を失うことが多いが、この時には共和党の好感度も53%と高く、逆に議席数を伸ばした。
その一方で、好感度の高さが勝利に結びついた例も数多く存在する。例えば2006年には、民主党の好感度は52%だった。その際に同党は、上下両院で37議席増やしている。今回の調査結果によって、共和党の勢いに弾みが付くかが注目される。
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