9月23日、日曜日のモルディブ共和国大統領選挙結果の公式発表によると、現政権反対派のリーダー、イブラヒム・モハメッド・ソリー氏が、58.3%の得票を獲得して勝利をおさめた。
選挙管理委員会により、ソリー氏の得票数は、133,808票で、現職のアブドゥラ・ヤメーン氏は95,526票と発表された。有権者票数、262,000票のうち、88%近くが投票するという極めて高い投票率を記録し、モルディブ国民の今回の選挙に対する関心の高さがうかがい知れる。
テレビの会見で、次期大統領のソリー氏は「現職のヤメーン大統領が、国民の意志を尊重して、平和的に政権を新政権に移行して欲しい。...
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選挙管理委員会により、ソリー氏の得票数は、133,808票で、現職のアブドゥラ・ヤメーン氏は95,526票と発表された。有権者票数、262,000票のうち、88%近くが投票するという極めて高い投票率を記録し、モルディブ国民の今回の選挙に対する関心の高さがうかがい知れる。
テレビの会見で、次期大統領のソリー氏は「現職のヤメーン大統領が、国民の意志を尊重して、平和的に政権を新政権に移行して欲しい。国民は、政治の公平な安定した政治を望んでいる。」と述べた。
今回の大統領選挙運動では、現職のヤメーン大統領側に選挙を有利にするような不正があると国際監視団が指摘し、その後、国際監視団のモルディブへの入国が拒否されるというトラブルがあった。 そのため、国際監視団は、現職大統領側の選挙運動で不正が横行し、現職のヤメーン大統領が再選されるものと予想していた。そのため今回の結果は、国際監視団にとっても予想外であった。
なお、現職のヤメーン大統領は、親中国派で中国の支援により、モルディブのインフラを整備していきたいと考えていた。 それに対し、次期大統領、ソリー氏は、親インド派で、中国の支援が国の安定を揺るがすため、中国の支援を切りたいと考えている。
新政権のもとで、今後のモルディブの動きが注目される。
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