『CNBC』『ロイター』『ガーディアン』などの英文メディアは、１１月に予定されていたドナルド・トランプ米大統領のアイルランド訪問が取りやめになったと報じている。

先月ホワイトハウスは、トランプ氏が１１月１１日に行われる第一次世界大戦の休戦１００周年の記念行事に出席する予定でパリを訪問し、その際にアイルランドも訪れる計画を発表していた。トランプ氏にとっては大統領就任後初となる同国訪問であったが、今月１１日になってアイルランド政府はトランプ氏の訪問の延期について発表した。同政府は「米国側のスケジュール上の都合」を理由に挙げている。トランプ氏は同国にゴルフリゾートなどを所有しており訪問する予定だったが、反トランプ派の複数の団体が抗議活動を予定していた。...

先月ホワイトハウスは、トランプ氏が１１月１１日に行われる第一次世界大戦の休戦１００周年の記念行事に出席する予定でパリを訪問し、その際にアイルランドも訪れる計画を発表していた。トランプ氏にとっては大統領就任後初となる同国訪問であったが、今月１１日になってアイルランド政府はトランプ氏の訪問の延期について発表した。同政府は「米国側のスケジュール上の都合」を理由に挙げている。トランプ氏は同国にゴルフリゾートなどを所有しており訪問する予定だったが、反トランプ派の複数の団体が抗議活動を予定していた。

今回の件について大統領報道官のサラ・サンダース氏はワシントンで記者団に対し「トランプ大統領は予定通り１１月にパリを訪問する。アイルランドの訪問がこの日程に組み込まれるかはまだ未定。詳細は決まり次第発表する」と述べた。

アイルランドの野党「緑の党」の党首エイモン・ライアン氏は今回の延期について「一貫性がない」と話した。同氏は「気候変動の問題から女性の権利の問題、国際関係から政治的品性にいたるまであらゆる問題に対するトランプ氏の立場や態度がアイルランド人の価値観と異なっている」と批判した。