既報どおり、ドナルド・トランプ大統領の元顧問弁護士が、大統領選前に選挙資金を不正使用(同大統領の不倫相手に口止め料支払い)した罪を法廷で証言した。これに対して、同大統領はもとより、現在の顧問弁護士もホワイトハウスも一斉に全否定しているものの、支持率低下は否めない。一方、直近の世論調査では、この法廷証言が報道される前でも、次期大統領選(2020年11月)において、同大統領の支持率は野党・民主党候補より大きく後れを取る結果となっている。
8月22日付
『ニューズウィーク』誌:「ドナルド・トランプ氏、コーヘン氏が罪状を認める証言前の世論調査でも2020年の大統領選候補のバーニー・サンダース氏に12%も劣勢」
ドナルド・トランプ大統領の元顧問弁護士だったマイケル・コーヘン氏が8月21日、2016年6月~10月の間、大統領選への悪影響を恐れて、同大統領の不倫相手2人に対して口止め料を払ったことを認める証言を行った。...
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8月22日付
『ニューズウィーク』誌:「ドナルド・トランプ氏、コーヘン氏が罪状を認める証言前の世論調査でも2020年の大統領選候補のバーニー・サンダース氏に12%も劣勢」
ドナルド・トランプ大統領の元顧問弁護士だったマイケル・コーヘン氏が8月21日、2016年6月~10月の間、大統領選への悪影響を恐れて、同大統領の不倫相手2人に対して口止め料を払ったことを認める証言を行った。
この事態は、同大統領にとって就任以来最悪の出来事だとみられ、今後の同大統領支持率への悪影響が懸念される。
ただ、その証言以前、更には元選挙対策本部長だったポール・マナフォート氏に実刑判決が下される以前の8月16~18日に実施された世論調査の結果によると、2020年の次期大統領選において、同大統領の支持率は主たる民主党候補に比し大きく劣っている。
すなわち、バーニー・サンダース氏(バーモント州選出上院議員)には44%:32%、また、ジョー・バイデン氏(元副大統領)には43%:31%で、ともに12%も負けている。
更に、エリザベス・ウォーレン氏(マサチューセッツ選出上院議員)にも34%:30%と競り負けている。
世論調査会社モーニング・コンサルトのタイラー・シンクレア代表によると、民主党支持者はサンダース氏とバイデン氏を強く支持しており、その他の民主党候補にはあまり関心を払っていないという。
その背景があるためか、他の民主党候補にはトランプ氏が辛勝しており、同氏にとっては悪い中での明るいニュースと言えるかも知れない。
コリー・ブッカー氏(ニュージャージー州選出上院議員)に27%:29%
アンドリュー・クオモ氏(ニューヨーク州知事)に25%:30%
カマラ・ハリス氏(カリフォルニア州選出上院議員)に26%:29%
マイケル・アベナッチ氏(反トランプ派弁護士)に20%:28%
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