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【Globali】
豪議員、演説にナチスの言葉を使用 各方面から非難の声(2018/08/17)
演説を行ったのは保守政党カッター・オーストラリア党員で、クイーンズランド州から選出されたフレーザー・アニング氏。同氏は今月14日、議員就任後初の演説を行い、イスラム教徒の移民の受け入れ禁止を主張した。その中で同氏は「最終的解決」という言葉を使用したため、各方面から強い批判を浴びている。
「最終的解決」という言葉は、ナチス・ドイツがユダヤ人の大量虐殺の際に用いられたとされる言葉で、当時ナチスはユダヤ人問題を一掃するという意味合いで「最終的解決」という言葉を使用し、600万人とも言われる大量虐殺をした。...
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演説を行ったのは保守政党カッター・オーストラリア党員で、クイーンズランド州から選出されたフレーザー・アニング氏。同氏は今月14日、議員就任後初の演説を行い、イスラム教徒の移民の受け入れ禁止を主張した。その中で同氏は「最終的解決」という言葉を使用したため、各方面から強い批判を浴びている。
「最終的解決」という言葉は、ナチス・ドイツがユダヤ人の大量虐殺の際に用いられたとされる言葉で、当時ナチスはユダヤ人問題を一掃するという意味合いで「最終的解決」という言葉を使用し、600万人とも言われる大量虐殺をした。
これを受け、同国首相のマルコム・ターンブル氏をはじめ、超党派の議員らがこぞってアニング氏を批判。ターンブル氏は発言がユダヤ人にとって「衝撃的な侮辱」と表現し、「オーストラリアは相互尊重に基づいた、世界でも最も成功した多文化社会である」と述べた。また野党・労働党のトニー・バーク議員は「今沈黙すれば、憎しみの声がまかり通すことになる」とコメントするなど、批判が相次いでいる。
しかしアニング氏は「言ったことについて謝罪もしないし、後悔もしていない」と発言を撤回するつもりがないと主張。また同氏の所属政党の党首ボブ・カッター氏も同氏の発言を支持しており、オーストラリアにいるイスラム教の人に国から出て行けと指示するようなメッセージを送った。ただ、アニング氏は今回の発言に大量殺戮を意図したものではないとしており、カッター氏はアニング氏がホロコーストについてあまり歴史的なことに詳しくないのではないかと指摘した。
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