7月30日付
『Foxニュース』(
『CNN』配信):「トランプ大統領、日曜日のツイッターでマラー特別検察官に罵詈雑言」
ドナルド・トランプ大統領は7月29日、連邦捜査局(FBI)元長官のロバート・マラー特別検察官の捜査に対して、再びツイッターで罵詈雑言を浴びせ始めた。
同大統領はツイッターで、特に同特別検察官の“利益相反”について再び糾弾している。
すなわち、同大統領は、
(1) 同特別検察官が自身の捜査チームに、野党・民主党支持者の捜査官を17人も起用している。...
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7月30日付
『Foxニュース』(
『CNN』配信):「トランプ大統領、日曜日のツイッターでマラー特別検察官に罵詈雑言」
ドナルド・トランプ大統領は7月29日、連邦捜査局(FBI)元長官のロバート・マラー特別検察官の捜査に対して、再びツイッターで罵詈雑言を浴びせ始めた。
同大統領はツイッターで、特に同特別検察官の“利益相反”について再び糾弾している。
すなわち、同大統領は、
(1) 同特別検察官が自身の捜査チームに、野党・民主党支持者の捜査官を17人も起用している。以前の13人でも多いのに更に増やして、共和党に敵対しようとしており、中には、オバマ前大統領時代の大統領顧問弁護士だった人物も含めている。
(2) ロシア不当介入問題についても、ヒラリー陣営や民主党全国委員会に関わる不正な調査書類が拠り所となっている。よって、根拠のないでっち上げ捜査である。また、同捜査が、MI6(英国秘密情報部)のクリストファー・スティール前幹部が起した反トランプ不正調査に端を発している。
(3) (2017年5月に解任した)ジェームズ・コミー前長官の後釜にマラー氏を起用しようとしたが、コミー氏と懇意にしているとの情報より、急きょ起用を取り止めたが、マラー氏はそれに反発しているに違いない。また、マラー氏は、バージニア州のトランプ・ナショナル・ゴルフ・クラブ顧問弁護士だったときの顧問料で揉めたこともある。
しかし、当ニュース(CNN)が保有する情報によると、以下のような事実・経緯がある。
(1) マラー氏自身はれっきとした共和党員であり、民主党シンパではない。同氏を2001年にFBI長官として任命したのは(共和党の)ジョージ・ブッシュ大統領であり、それから10年在任後の2011年に(民主党の)バラク・オバマ大統領が再任を決めた際、議会上院は全会一致で承認している。更に、トランプ大統領自身が任命したロッド・ローゼンスタイン司法省副長官が、マラー氏を特別検察官に任命していること、そして、司法省自身もその任命が倫理上何ら問題はないと断定している。
(2) ロシア不当介入疑惑の捜査が始まったのは、『ザ・タイム』誌報道によると、トランプ陣営元顧問のジョージ・パパドポロス氏が豪州当局に2016年7月、ロシアによるヒラリー・クリントン候補妨害工作について自白したことに端を発している。その後、パパドポロス氏はFBI捜査に際して虚偽証言をしたことを認め、現在ではマラー特別検察官の捜査に全面協力している。なお、下院共和党が今年初めに公表した報告書でも、同捜査の発端はパパドポロス氏関連の調書であるとしている。
(3) ホワイトハウスも昨年、当ニュースの取材に対して、トランプ大統領がマラー氏をコミー前長官の後任候補として面談したことを認めている。また、マラー氏の広報担当によれば、同氏がトランプ・ナショナル・ゴルフ・クラブ顧問を辞した際、何の問題も発生していないと『ワシントン・ポスト』紙が報じている。
なお、7月26日付の『ザ・タイム』誌は、トランプ大統領が今年5月に、利益相反の関係でマラー特別検察官に対して訴訟を起こす可能性を示唆する旨ツイートしたことについて、同特別検察官が、司法の捜査に対する妨害行為の可能性があるとして捜査対象にしている、と報じている。
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