米ホワイトハウスが、25日に行われたトランプ大統領と欧州委員会のジャン=クロード・ユンケル委員長との首脳会談後の記者会見で、米CNNテレビの記者の出席を禁じたことにより、非難を浴びている。
CNNが報じた同社のケイトラン・コリンズ記者の話によると、同氏はホワイトハウスのサラ・サンダース報道官ら2人の広報担当者から、首脳会談の冒頭取材の場で「不適切な」質問をしたとの理由により、全ての記者に公開されるはずの両氏会談後の会見には出席できないと言われたという。コリンズ氏は冒頭取材で、他の記者らとともに、トランプ氏の不倫疑惑やプーチン露大統領との関係などについて質問をしていた。
CNNは、「単にホワイトハウスが、当日のニュースに関する質問を不愉快と感じるからといって、関係ない質問ということにはならないし、聞いてはいけないということもない。...
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CNNが報じた同社のケイトラン・コリンズ記者の話によると、同氏はホワイトハウスのサラ・サンダース報道官ら2人の広報担当者から、首脳会談の冒頭取材の場で「不適切な」質問をしたとの理由により、全ての記者に公開されるはずの両氏会談後の会見には出席できないと言われたという。コリンズ氏は冒頭取材で、他の記者らとともに、トランプ氏の不倫疑惑やプーチン露大統領との関係などについて質問をしていた。
CNNは、「単にホワイトハウスが、当日のニュースに関する質問を不愉快と感じるからといって、関係ない質問ということにはならないし、聞いてはいけないということもない。」とホワイトハウスを非難した。
ホワイトハウス記者協会は、「気に入らない質問をしたからとして、公開の記者会見から我々のメンバーの1人を締め出すという、ホワイトハウスの見当違いで不適切な今日の決定を強く非難する。」との声明を発表した。同協会のオリバー・ノックス会長は、「この種の報復は全く不適切であり、判断を誤った説得力に欠けるもので、受け入れられない。」と批判した。
他のジャーナリストらも、CNNのライバル社のネットワークを含め、コリンズ記者を擁護している。Foxニュースは、「ホワイトハウス記者協会のメンバーとして、Foxニュースは、この問題と取材の権利の問題について、CNNを強く支持する。」とコメントした。
サンダース報道官は、冒頭取材でコリンズ氏が、退席を求められた際に従わなかったことが原因との声明を出した。「オーバル・オフィスでの記者取材の終わりに、1人の記者が叫んで質問し、繰り返し退席を求めたにも関わらず拒否した。」「我々のスタッフがその後、彼女は次の会見には出席できないと告げたが、同社の他の記者は出席して良いと明確に伝えた。」と釈明している。
トランプ政権は、CNNなどのメディアとは険悪な関係を続けており、大統領は同社を含む主要メディアを「米国民の敵」と呼んでいる。
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