7月18日のロイター通信社の報道によると、ナイムール・ラーマンというロンドン北部に住むイギリス人(20才)メイ首相を殺害するテロ行為を計画した罪でオールド・ベーリー裁判所において有罪判決を受けた。
この男は、まず英国首相官邸のダウニング・ストリートに入る為、玄関を手作りの爆薬で破壊し、その混乱に乗じて建物に入り、銃かナイフでメイ首相を殺害しようと計画した。なお、ダウニング・ストリートは普段、厳重に警備されていて、通りの末端だけに、旅行者が覗ける玄関が設けられている。
ロンドン警察のテロ対策隊のディーン・ハイドン主任によれば、テロ事件は未然に防げたものの、ラーマン被告のテロ犯罪は警察、一般人を含めた多くの死傷者を出した可能性があり、罪は重いと裁判では判断されたとのことである。...
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この男は、まず英国首相官邸のダウニング・ストリートに入る為、玄関を手作りの爆薬で破壊し、その混乱に乗じて建物に入り、銃かナイフでメイ首相を殺害しようと計画した。なお、ダウニング・ストリートは普段、厳重に警備されていて、通りの末端だけに、旅行者が覗ける玄関が設けられている。
ロンドン警察のテロ対策隊のディーン・ハイドン主任によれば、テロ事件は未然に防げたものの、ラーマン被告のテロ犯罪は警察、一般人を含めた多くの死傷者を出した可能性があり、罪は重いと裁判では判断されたとのことである。
なお、英国では、昨年2017年に4回のテロリストによる殺傷事件が起きている。英国国内のテロ犯罪対策のためのスパイ警察組織、M15の主任によると、2017年5月からの1年間で今回と同じようなテロ未遂事件を12件検挙している。
ラーマン被告の場合も、昨年11月にラーマンが爆薬を集めた後、ISメンバーに成りすましたM15の警官と会っているところを検挙された。
このように、英国ではおとり捜査を使って、多くのテロ事件を未然に防いでいる。しかし、テロ事件が実際に起きた場合に多数の犠牲者が出る重大性を考えると、多少狡い手段を使っても、許されるような気がする。
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