7月14日、今年もパリ祭(注後記)のパレードがパリ中心部のシャンゼリゼ大通りで行われた。昨年同行事に参加したドナルド・トランプ大統領は、これを大いに気に入って米国でも軍事パレードを行うことを決めている。安倍晋三首相も、同大統領に倣いたかったのかも知れないが、西日本豪雨災害が思った以上に深刻だったため、パリ祭参加を含めた欧州歴訪を取り止め、止む無く河野太郎外相に譲った。
7月14日付米
『USAトゥデイ』紙:「フランスの祝日-パリ祭」
7月14日はパリ祭で、国内外の数百万人のフランス国民が、自由と平等を尊重する記念日として祝っている。
今年も、4,200人余りの兵士、220台の軍用車両、100機の戦闘機が参加して、パリ中心部のシャンゼリゼ大通りで、2時間にわたり繰り広げられた。
パリ祭2度目となるエマニュエル・マクロン大統領は、昨年のドナルド・トランプ大統領に続き、今年は日本の安倍晋三首相とシンガポールのリー・シェンロン首相を招待した。...
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7月14日付米
『USAトゥデイ』紙:「フランスの祝日-パリ祭」
7月14日はパリ祭で、国内外の数百万人のフランス国民が、自由と平等を尊重する記念日として祝っている。
今年も、4,200人余りの兵士、220台の軍用車両、100機の戦闘機が参加して、パリ中心部のシャンゼリゼ大通りで、2時間にわたり繰り広げられた。
パリ祭2度目となるエマニュエル・マクロン大統領は、昨年のドナルド・トランプ大統領に続き、今年は日本の安倍晋三首相とシンガポールのリー・シェンロン首相を招待した。
安倍首相は、西日本で発生した大雨災害対策のため参加を見合わせ、河野太郎外相が代わって出席したが、自衛隊及びシンガポール国軍兵士は予定どおりパレードに参加している。
なお、同様のパレードは、南アフリカやインド他の国々でも実施されている。
一方、同日付ロシア『RT(ロシア・トゥデイ)ニュース』:「パリ祭パレードでフランス国旗の配色間違い」
7月14日のパリ祭パレードに、フランス空軍から9機の戦闘機が大空にフランス国旗を表す3色(右から赤・白・青)の飛行機雲を出した。
しかし、手違いがあったのか、一番左の1機は、本来の“青”ではなく、“赤”色の飛行機雲を出した(すなわち、右3機が赤、中3機が白、左2機が青で、左端の1機が赤)。
原因は不詳だが、穿った見方をすると、結果としてロシア国旗(上段が白、中段が青、下段が赤の3色配置)の一部が表されることとなっている。そこで、またしてもロシアの不当介入があったのか、というキナ臭い見方と、ロシアで開催されているサッカー・ワールドカップ(W杯)決勝にフランス・チームが進んだことを祝して、フランス・ロシア国旗を合体させたのではないか、との好意的見方がある。
ただ、異例の事態はこれだけに留まらず、パレードに参加していたフランス憲兵隊のオートバイ隊のうちの2台が、よりによってマクロン大統領が立つ演壇から僅か数メートルのところで衝突してしまった。
隊列を組んで、ジグザグ走行をしていた際、どちらかのライダーが進行方向を誤ってぶつかってしまったものと思われるが、怪我等はなく、すぐに元の隊列に戻っている。
なお、『ロイター通信』によると、今回のパリ祭及び7月15日のW杯決勝時の治安維持に当るため、フランス当局は11万人の公安警察官を配している。
(注)パリ祭:フランスで7月14日に設けられている、フランス共和国の成立を祝う日。1789年同日に発生し、フランス革命の発端となったバスチーユ監獄襲撃、及び、この事件の一周年を記念して翌年1790年におこなわれた建国記念日が起源となっている。
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