【Globali】
トランプ政権は、中国からの輸入品に新たに年間2000億ドル相当の関税をかけると発表した(2018/07/11)
トランプ政権は、7月10日、中国からの輸入製品に対して追加で、1年間で総額2000億ドル(=約22兆円)に相当する関税引き上げを9月から行なうと発表し、さらに関税引き上げ品目のリストも公表した。
トランプ政権は先週、知的財産権に関する中米の対立に絡んだ340億ドル(=約3.74兆円)相当の関税引き上げを決定しているが、これに続くアメリカ側の米中貿易戦争での新たな攻勢と解釈できる。昨日、商務省の代表事務官は、先週の関税引き上げは、アメリカ側の主張している知的財産権未払いのままアメリカに輸出しているという品目にかけた関税で、総額で実際は500億ドル(=約5.5兆円)になると発表した。
なお、この先週の340億ドル(=約3.74兆円)の関税引き上げに対し、中国側からはすでに報復措置が発表されている。...
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トランプ政権は先週、知的財産権に関する中米の対立に絡んだ340億ドル(=約3.74兆円)相当の関税引き上げを決定しているが、これに続くアメリカ側の米中貿易戦争での新たな攻勢と解釈できる。昨日、商務省の代表事務官は、先週の関税引き上げは、アメリカ側の主張している知的財産権未払いのままアメリカに輸出しているという品目にかけた関税で、総額で実際は500億ドル(=約5.5兆円)になると発表した。
なお、この先週の340億ドル(=約3.74兆円)の関税引き上げに対し、中国側からはすでに報復措置が発表されている。
商務省の代表事務官は、トランプ大統領により、中国側の先週の報復措置と中国側の貿易慣習を変えない体制に反発するため、10%の関税品目を追加し、年間2000億ドルに相当する今回の追加関税引き上げの計画する指示を受けたとのことである。なお、トランプ政権の情報によると、実際に実行されるとしても法的な手順とさらに詳細の検討が必要となるため、運用は9月以降になるものと予想されている。
トランプ大統領は、今回の2000億ドル(=約22兆円)の追加関税引き上げに対して、中国側がさらに報復しようものなら、アメリカは、さらに2倍の追加関税をかけるとも脅している。
アメリカと中国のこのような貿易戦争は、世界経済に悪い影響を及ぼすので、両国とも妥協点を早く見つけて早期に決着してほしいものである。
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