【Globali】
トランプ政権は、拘留中の不法移民の親子が再会するには15日以上かかると裁判所に通告した(2018/07/07)
アメリカ法務省は7月6日、拘留中の不法移民の親子を再会させるため、DNAテストが必要なので、連邦裁判所が6月26日に要求した15日間以内という条件を満たすことは難しいとの見解を表明した。
現状では、不法移民の家族は、依然として親と子が離ればなれで拘留されている。内外の抗議の声に屈して、トランプ政権は6月20日に親子を別々に拘留することを断念し、6月26日には連邦裁判官から30日間以内に親子を再会させることを命ぜられた。さらに同じ裁判官から、100人近くの5才以下の子供たちについては7月10日までに親と会わせるように要求した。トランプ政権は、親子のDNAテストなどの作業に予想以上に時間がかかっており、これらの連邦裁判官の要求に関して窮地に立たされている。...
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現状では、不法移民の家族は、依然として親と子が離ればなれで拘留されている。内外の抗議の声に屈して、トランプ政権は6月20日に親子を別々に拘留することを断念し、6月26日には連邦裁判官から30日間以内に親子を再会させることを命ぜられた。さらに同じ裁判官から、100人近くの5才以下の子供たちについては7月10日までに親と会わせるように要求した。トランプ政権は、親子のDNAテストなどの作業に予想以上に時間がかかっており、これらの連邦裁判官の要求に関して窮地に立たされている。
対象となる不法移民の公式データは、2342人の子供たちと2206人の両親が5月5日から6月9日の期間に離ればなれになっている。問題を複雑にしているのは、メキシコ国境警備の警察官が、家族の親子に割り当てた共通番号のカードを破棄する決定をしたことに起因している。
親子の再会を担う連邦厚生社会福祉局は、DNAテストに加えて、これから親子の居場所を確定するなどを行う必要がある。すなわち親子が離ればなれになった後は、子供はすでにアメリカ国内の養護施設にばらばらに預けられ、親の方は拘留中か、もしくはすでにアメリカ国内で生活しているか、または国外に追放されているケースもあるので、親子の再会させるためには想像を絶する困難な作業が待ち受けている。
トランプ大統領は6月20日に不法移民の親子を別々に拘留することを断念して、わずか軌道修正したにも拘らず、不法移民に対する厳しい政策は今後も継続する方針のようである。
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