EPAの責任者であるプルイット長官は、旅費、安全保障費、業界のロビイストとの取引、政府資金の不正使用などについて一連のスキャンダルに直面している。自身は不正行為を否定している。
トランプ大統領は、プルイット氏が「優れた仕事をした」とツイッターに投稿したうえで辞任を承諾した。
プルイット氏は、昨年、二酸化炭素が地球温暖化の主因であるとは信じていないと発言し、論争を引き起こした。...
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EPAの責任者であるプルイット長官は、旅費、安全保障費、業界のロビイストとの取引、政府資金の不正使用などについて一連のスキャンダルに直面している。自身は不正行為を否定している。
トランプ大統領は、プルイット氏が「優れた仕事をした」とツイッターに投稿したうえで辞任を承諾した。
プルイット氏は、昨年、二酸化炭素が地球温暖化の主因であるとは信じていないと発言し、論争を引き起こした。
ファーストクラスを利用した高額な旅費や、プライベート電話をかけるための43,000ドルの防音ブースを含む高価な安全保障費が発覚した。24時間警護を要求したため、警護隊の人数は20人に膨らみ、時間外予算を食いつぶし、3百万ドル以上の費用計上につながった。また、クリーニング引取りやトランプホテルでの使用済マットレスの入手など個人的な所用にEPAスタッフを使った。
活動家らは、化石燃料増産に傾倒するプルイット氏の方針や企業利益に反する規制緩和により環境破壊の危険にさらされていると主張した。
米国の生物多様性センターのキエラン・サックリング氏は「短い在任期間にもかかわらず、プルイット氏は史上最悪のEPA長官であった。自身は汚職により没落した。時間が経過して彼の不祥事が忘れ去られても、環境汚染を支持する彼の政策により子供たちは汚れた空気を吸わされ続けるだろう。」と述べた。
ホワイトハウスでは4月に国土安全保障担当のトム・ボッサート補佐官が、レックス・ティラーソン国務長官が解任された翌月に辞任した。スティーブ・バノン首席戦略官が去年8月に、今年2月には、ホープ・ヒックス広報部長が。辞任した。
その他の注目すべき辞任には、マイケル・フリン元国防情報長官、マクマスター大統領補佐官、レインス・プリバス首席補佐官、アンソニー・スカラムッチ広報部長、ショーン・スパイサー報道官、ゲイリー・コーン国家経済会議議長が挙げられる。
プルイット長官の辞任後、EPAの現在の副長官であるアンドリュー・ウィーラー氏が、9日から長官代理として引き継ぐ予定である。
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