面白半分で「トランプ・ベビー」と呼ばれる高さ20フィート(1フィート≒0.3メートル)の飛行船は、5日、サディク・カーンロンドン市長率いる大ロンドン庁から飛行承認を得た。市長は当初、飛行を許可しなかったが、プロジェクトが圧倒的な支持を集めたことにより考えを変更した。5日時点、飛行船のクラウドファンディングキャンペーンに、飛行船の製造と空気注入に18,000ポンド(263万円)以上の資金と、飛行を請願する10,000筆以上の署名が集まった。...
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面白半分で「トランプ・ベビー」と呼ばれる高さ20フィート(1フィート≒0.3メートル)の飛行船は、5日、サディク・カーンロンドン市長率いる大ロンドン庁から飛行承認を得た。市長は当初、飛行を許可しなかったが、プロジェクトが圧倒的な支持を集めたことにより考えを変更した。5日時点、飛行船のクラウドファンディングキャンペーンに、飛行船の製造と空気注入に18,000ポンド(263万円)以上の資金と、飛行を請願する10,000筆以上の署名が集まった。
スカイニュースによれば、トランプ・ベビーを始めた活動家は、プロジェクトは前途多難のスタートだったと説明した。市の許可を得るために芸術家のレオ・ムレー氏は署名活動をツイッターで始めた。「当初は市長がトランプ・ベビーを正当な抗議として認識しておらず、始めは苦戦したが、私たちの計画が市民レベルで盛り上がったので、市もユーモアのセンスを再発見したようだ。トランプ・ベビーは飛ぶことになった!」とムレー氏は話す。トランプ・ベビーは右手に携帯を持ち、オムツをしたオレンジ色のしかめっ面の赤ちゃんの姿をしている。
市長の広報担当者は、CNBCへの声明で、市長は「平和的な手段での抗議権を支持し、それはさまざまな形をとることができると認識している」と述べた。
カーン市長とトランプ大統領は、移民やテロをめぐってツイッター、メディアを通じて対立し、冷え込んだ関係にある。市長は、「現実としては米国と英国は非常に特別な絆を持っている。親友に対する期待は、単なる知人や友人に対するそれとは大きく異なる。親友であってもけんかはするものだ」と3月に述べている。
トランプ・ベビーは7月13日午前、トランプ大統領のロンドンへの初の公式訪問に合わせてパーラメント・スクエア・ガーデン内の敷地につなぎ留められ、約2時間飛行する予定である。同じ時間帯に、ロンドン中心部では「ストップ・トランプ」という活動家によるデモ行進が行われる。
また、活動家は大統領のロンドン滞在中、集まった資金で2度目の「飛行」が別の場所で実現するかもしれないとしている。
ムレー氏はイギリスメディアに対し、トランプ大統領の心理に働きかけようとしていると話した。「大統領は非常に不安定な人だ、我々が影響力を持つとしたらそこだ。注意を引くには大統領に屈辱を与えるようなことをしなくてはならない。」と述べた。
トランプ大統領は初の訪英で、メイ首相と会談し、エリザベス2世と会う予定だ。また母親の生誕地であり2つのゴルフコースを所有するスコットランドも訪問する。トランプ・ベビー以上の抗議活動に直面することが予想される。
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