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【Globali】
ル・ドリアン仏外相、トランプ外交に懸念(2018/06/14)
仏外相のジャンイブ・ル・ドリアン氏は仏テレビ局に対して、今月12日に実現した米朝首脳会談は「間違いなく一歩前進した」と評価した。ただ、その一方でトランプ氏の外交戦術については「たった1日のうちに、これまで歴史的に同盟国であったカナダのトルドー首相を攻撃し、同国ケベック州でのG7サミットで各国との同盟関係を壊したかと思えば、翌日には、数日前まで完全に対立していた共産主義国家の指導者と事実上のハグを交わしていた」と指摘。...
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仏外相のジャンイブ・ル・ドリアン氏は仏テレビ局に対して、今月12日に実現した米朝首脳会談は「間違いなく一歩前進した」と評価した。ただ、その一方でトランプ氏の外交戦術については「たった1日のうちに、これまで歴史的に同盟国であったカナダのトルドー首相を攻撃し、同国ケベック州でのG7サミットで各国との同盟関係を壊したかと思えば、翌日には、数日前まで完全に対立していた共産主義国家の指導者と事実上のハグを交わしていた」と指摘。「我々は不安定な中にある」と述べた。
トランプ氏は今月、G7(主要7ヶ国首脳会議)に出席し、その際コミュニケ(合意文書)に署名したにもかかわらず、のちに撤回するなどして混乱させた。これにはトランプ氏が先日発表した鉄鋼・アルミニウムへの関税措置が大いに関わっており、カナダのトルドー首相も対抗措置を取ると宣言したことでトランプ氏も反発した。
ル・ドリアン氏はトランプ政権の「アメリカファースト」な政策が、米国が世界の舞台から外れることにつながっていると述べ「トランプ氏は戦後に作られた多国間主義を徐々に解体することにしたのだ」「今は不確実性とリスクをはらむ期間だ。アメリカは権力の要塞の中に閉じこもっている」とした。
また同氏は米朝首脳会談の合意文書について、「過去のものは何ももたらさなかった」として「今回のものが非核化に関して不可逆的かつ検証可能な合意文書であることを世界は確かめる必要がある」と述べた。
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