ドナルド・トランプ大統領は、7度目となる安倍晋三首相との日米首脳会談を行い、5日後に控えた米朝首脳会談に当っての有能な実業家振りを表した。すなわち、安倍首相に対しては、日本が望む拉致被害者解放問題を必ず議題に上げると、いつものリップサービスを行えば、一方で、成り行きによって再度米朝首脳会談の中止もあり得ると牽制したからである。更に同大統領は、成果によっては、金正恩(キム・ジョンウン)委員長をホワイトハウスに招待してもよいとも言及し、飴や鞭を使い分けて交渉を有利に進めようとしている。
6月7日付米
『ボイス・オブ・アメリカ』:「トランプ大統領-米朝首脳会談の成果によっては金委員長を米国に招待することも有り得ると表明」
ドナルド・トランプ大統領は6月7日、安倍晋三首相との2時間に及ぶ会談後の記者会見で、米朝首脳会談の成果によって、金正恩委員長を米国に招待することも有り得るとしながらも、逆に北朝鮮側の出方次第では、かつてのように同会談の中止も有り得ると表明した。...
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6月7日付米
『ボイス・オブ・アメリカ』:「トランプ大統領-米朝首脳会談の成果によっては金委員長を米国に招待することも有り得ると表明」
ドナルド・トランプ大統領は6月7日、安倍晋三首相との2時間に及ぶ会談後の記者会見で、米朝首脳会談の成果によって、金正恩委員長を米国に招待することも有り得るとしながらも、逆に北朝鮮側の出方次第では、かつてのように同会談の中止も有り得ると表明した。
日米首脳会談はこれで7度目となるが、米朝首脳会談を間近に控え、安倍首相からは、核・ミサイル開発問題に加えて、日本人拉致被害者解放についても、北朝鮮側に話題として突きつけるよう再度要請が為された。
同大統領は記者会見で、日本側要請に応えることを約したとした上で、北朝鮮側の目に見える行動が確認されない限り、米国が行っている制裁は一切止めるつもりはないとも語った。
ただ、同大統領は、北朝鮮への制裁対象項目は300以上もリストアップされているが、必要がなければ追加制裁として実施する意向はないとしながらも、米朝首脳会談の成果によっては、金委員長を米国に招待することも有り得るし、一方、逆に同会談を中止する可能性も否定していないとも言及した。
なお、記者団から、米国に招待する場合、ホワイトハウスか、あるいはフロリダ州の同大統領の別荘マー・ア・ラゴかと問われ、同大統領は、まずはホワイトハウスからだろうと答えた。
6月8日付英『デイリィ・メール・オンライン』(『ロイター通信』配信):「トランプ大統領、場合によって北朝鮮首脳の米国招待も有り得ると言及」
安倍首相との会談を終えたトランプ大統領は、共同記者会見の席上、米朝首脳会談の成果によって、金委員長を米国に招待することも考えられると表明した。
更に同大統領は、場合によって、休戦となっている朝鮮戦争の終戦協定に署名することも有り得るとも言及した。
但し、終戦を意味するだけで、平和協定とするためには、まだ種々交渉が必要だとも付言した。
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