大統領は、一日の断食が明けてすぐの食事であるイフタールを6日に開催予定、と
『ニューヨークタイムズ』と
『ポリティコ(政治に特化した米メディア)』が2日に報じた。
招待者などの詳細は発表されなかった。夕食会は、通常、大統領とファーストレディーが主催する。トランプ大統領の妻、メアニア夫人は5月10日以降、公の場に姿を見せておらず、居場所についての憶測が広がっているが、先月30日ホワイトハウスにいると夫人はツイートしている。
先月声明で大統領は、「米国と世界各地でラマダンを祝うイスラム教徒全員に、お祝いの言葉」を送った。「ラマダンは、イスラム教徒がアメリカの宗教多様性に加えた豊かさを思い出させる。米国では、宗教の自由を育み、宗教上の慣行を尊重する憲法の下で生きることができる。」
大統領は昨年、夕食会を開催しないことを決めた結果、批判に直面した。ビル・クリントン、ジョージ・W・ブッシュ、バラク・オバマを含む歴代大統領は夕食会を開催していたからだ。
その代わりに昨年、大統領とメラニア夫人はラマダンを認める声明を発表した。ラマダン開始時に公表された声明は、海外でのテロ攻撃と米国の「テロリストとその歪んだイデオロギーを打倒する決意」を強調していた。この声明は、公の反発を招き、その後ホワイトハウスのホームページから削除された模様だ。
ラマダン終了時に公表された二番目の声明は、より積極的なアプローチをとった。「このラマダン期間中、私たちは慈悲と思いやりと親善の重要性を思い出している。世界各地にイスラム教徒がいて、米国はイスラムの価値観を尊重する約束を再確認する」と述べている。
トランプ大統領とイスラム教コミュニティは緊張関係にある。イスラム教を信仰する国が大部分を占めた一連の渡航禁止措置の制定に加え、大統領就任前は、テロ対策としての米国内モスクの監視と閉鎖、米国でのイスラム教徒の全国的なデータベース作成を検討すると述べていた。
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