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【Globali】
米国、同盟国への鉄鋼とアルミの関税適用除外を撤回すると発表
『BBC』『CNN』『ロイター』などの英文メディアは、米国の鉄鋼とアルミニウムへの関税措置について、欧州連合(EU)・メキシコ・カナダに対して行ってきた適用除外を撤回することを決定し、それに対し対象国が報復措置を取ることを表明していると伝えている。
米トランプ政権は先月31日にEU・メキシコ・カナダへの鉄鋼とアルミニウムの関税を発動すると発表した。これにより、6月1日午前0時に発動される。鉄鋼とアルミニウムの輸入に対する米国の関税措置は、今年3月に発動されていたが、一部主要貿易相手国は対象除外となっていた。しかし今回、それを撤回し、他国と同様、鉄鋼に対し25%、アルミニウムに対し10%の関税を課すこととなった。ウィルバー・ロス商務長官はこれらの国に対し、除外措置を継続する交渉を行う猶予を与えたが、交渉期限である6月1日までに話がまとまらなかったため、撤回すると説明した。...
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米トランプ政権は先月31日にEU・メキシコ・カナダへの鉄鋼とアルミニウムの関税を発動すると発表した。これにより、6月1日午前0時に発動される。鉄鋼とアルミニウムの輸入に対する米国の関税措置は、今年3月に発動されていたが、一部主要貿易相手国は対象除外となっていた。しかし今回、それを撤回し、他国と同様、鉄鋼に対し25%、アルミニウムに対し10%の関税を課すこととなった。ウィルバー・ロス商務長官はこれらの国に対し、除外措置を継続する交渉を行う猶予を与えたが、交渉期限である6月1日までに話がまとまらなかったため、撤回すると説明した。
これに対しEU・メキシコ・カナダは非難の声をあげ、即座に報復措置を取ることを発表した。ジャン・クロード・ユンケル欧州委員会委員長は、この措置を「不当なもの」として、今後対応策を導入すると述べた。EUは以前より、バーボンやオートバイなどに関税をかける報復をすると警告していた。英政府の報道官も「深く失望している」と述べ同盟国の関税は「完全に免除されるべきだ」と話した。カナダは7月1日から米国製品に対し約130億ドル規模の関税を導入する予定であり、メキシコも豚肉や果実、照明器具、チーズなどに対し関税を課すとすでに表明している。
米国内からも非難の声は上がっており、共和党で下院歳入委員会委員長のケビン・ブレイディ氏は「問題なのは中国だ」と標的が間違っていると指摘。国家安全保障上重要な相手国からの輸入に追加関税をかけることをしないよう訴えた。
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