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【Globali】
米専門家、北朝鮮の非核化実現には10年かかると考察(2018/05/30)
米スタンフォード大学の専門家らが発表した報告書は、北朝鮮が非核化についてどのように取り組んでおり、どのように達成するかを米政府が米朝首脳会談に先立って検証したものだ。米国の核研究施設であるロスアラモス国立研究所の元所長で、現在スタンフォード大学教授を務めるジークフリート・ヘッカー氏は、米中央情報局(CIA)と国務省の元職員であるロバート・カリン氏とヘッカー氏の研究助手であるエリオット・サービン氏と共に非核化過程の検証を行った。...
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米スタンフォード大学の専門家らが発表した報告書は、北朝鮮が非核化についてどのように取り組んでおり、どのように達成するかを米政府が米朝首脳会談に先立って検証したものだ。米国の核研究施設であるロスアラモス国立研究所の元所長で、現在スタンフォード大学教授を務めるジークフリート・ヘッカー氏は、米中央情報局(CIA)と国務省の元職員であるロバート・カリン氏とヘッカー氏の研究助手であるエリオット・サービン氏と共に非核化過程の検証を行った。
報告書では、非核化を実現するには大きく分けて3段階あり、トータルで10年は要するだろうとしている。まず軍事活動の停止や生産計画の中止などで1年かかり、施設や設備などの縮小に5年、工場や生産過程を完全に廃絶したり限定したりするには10年ほどかかるという。
ドナルド・トランプ米大統領は来月開催予定だった初の米朝首脳会談について、先日中止すると発表した。しかしその後も会談実現に向けて両政府は準備を進めている。アナリストや専門家らは交渉の複雑さや双方の不信感により、非核化の合意実現にはかなりの時間がかかると指摘している。ヘッカー氏もこういったことから、北朝鮮の安全保障上の懸念を無くすことに時間が必要であり、プロセス全体の不確実性を考慮すると15年近くかかるのではないかと考えているという。報告書では、実現のためには約束や合意文書だけでなく、相当期間の共存や相互依存が必要になるだろうと結論付けている。
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