ロシアのサンクトペテルブルグで開催された国際経済フォーラムに、安倍晋三首相及びエマニュエル・マクロン仏大統領が列席した。ウラジーミル・プーチン大統領は、その機会を捉えて、ドナルド・トランプ政権の大批判を展開した。すなわち、米大統領選へのロシア介入疑惑の不当捜査が米ロ関係を毀損している、イラン核合意からの離脱は愚かな選択である等々。
5月26日付
『USAトゥデイ』(
『AP通信』配信):「プーチン大統領、米大統領選へのロシア介入疑惑の不当捜査が米ロ関係を毀損していると批判」
ウラジーミル・プーチン大統領は5月26日、サンクトペテルブルグ国際経済フォーラム後の公式会見において、米大統領選へのロシア介入疑惑の不当捜査が米ロ関係を毀損していると表明した。
同大統領はまた、対ロシア経済制裁も両国間関係に悪影響を与えているとして、米ロ関係を修復できるよう、かかる案件の早期解決を望むと強調した。...
全部読む
5月26日付
『USAトゥデイ』(
『AP通信』配信):「プーチン大統領、米大統領選へのロシア介入疑惑の不当捜査が米ロ関係を毀損していると批判」
ウラジーミル・プーチン大統領は5月26日、サンクトペテルブルグ国際経済フォーラム後の公式会見において、米大統領選へのロシア介入疑惑の不当捜査が米ロ関係を毀損していると表明した。
同大統領はまた、対ロシア経済制裁も両国間関係に悪影響を与えているとして、米ロ関係を修復できるよう、かかる案件の早期解決を望むと強調した。
更に同大統領は、イラン核合意からの離脱決定によって、米・欧州間関係も損なわれ
る恐れがあるとも述べた。すなわち、国際的な合意事項が、大統領が代わる毎に覆されては、信頼関係の構築など期待できないからだとコメントした。
同大統領は、同フォーラムに出席したエマニュエル・マクロン仏大統領との会談においても、(米国のイラン核合意離脱によって)もし米・欧州間に論争が巻き起こるようなら、ロシアは喜んで欧州に与するとも語った。ただ、マクロン大統領は、フランスや欧州同胞は自分たち自身で守るから心配には及ばないと返答している。
一方、プーチン大統領は、自身の今後にも言及し、ロシア憲法に則り、今回の任期の2024年には大統領職を降りると明言した。
同憲法では、大統領の3期連続の就任は禁じられている。
但し、同大統領の発言は、政界から引退するとは取られない。何故なら、同大統領は2008年に大統領職の任期を迎えた折り、傀儡政権のドミートリー・メドベージェフ大統領の下で首相職に就任し、2012年に大統領に返り咲いているからである。
閉じる