【Globali】
新疆ウイグル自治区でウイグル人に対しての中国政府による再教育施設の建設が増えている(2018/05/26)
最近の現地の欧米系メデイアの公式情報やウイグル人たちの確証性の高い情報によると、新疆ウイグル自治区で若いウイグル人たちに対して再教育のためと称して、強制連行し再教育施設に監禁するケースがこの数年、増加傾向にある。
この新疆ウイグル自治区は2012年から2014年にかけてウイグル族独立過激派のテロ活動の舞台となった地域である。なお、ここのウイグル族はトルコ系民族でスンニ派のイスラム教徒である。
中国政府がウイグル人の若者をどのような規範や法的基準なしに半ば強制的に再教育施設に連行しているのが現状のようである。中国中央政府の少数民族の人権侵害がここでも横行しているようである。2016年から2018年にかけて再教育施設の建設工事の見積もり引き合いが68件、新疆ウイグル自治区地方公安局から出されており、施設へのウイグル人の強制連行が過去数年増加していることがうかがえる。...
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この新疆ウイグル自治区は2012年から2014年にかけてウイグル族独立過激派のテロ活動の舞台となった地域である。なお、ここのウイグル族はトルコ系民族でスンニ派のイスラム教徒である。
中国政府がウイグル人の若者をどのような規範や法的基準なしに半ば強制的に再教育施設に連行しているのが現状のようである。中国中央政府の少数民族の人権侵害がここでも横行しているようである。2016年から2018年にかけて再教育施設の建設工事の見積もり引き合いが68件、新疆ウイグル自治区地方公安局から出されており、施設へのウイグル人の強制連行が過去数年増加していることがうかがえる。これら再教育施設見積もり引き合い書の要求仕様書には、施設を取り囲む厚い塀、有刺鉄線による保安障壁、鉄柵付きの窓、
監視システムおよび監視塔の設置を要求している。すなわち再教育施設は紛れもなく刑務所に相当する。
なお「再教育で人民を育てる」という思想は毛沢東思想に端を発するもので、外国に亡命したウイグル人によると、再教育施設ではウイグル人の過激な思想への染まり具合によりクラスをわけ、教育期間も数週間で終了するものから数か月にわたるものまであり、北京語と共産主義思想と法規制を主に教育し、洗脳することを目的としている。
現在、新疆ウイグル自治区でウイグル人の人口約1000万人のうち、5%から10%の人が再教育施設に監禁されているという報告もある。
これが事実であるとすると隣国に住む日本人として全く無関心ではいられないと感じる。
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