19日遅く火山の溶岩がハワイ島南岸のハイウェイ137号線を横切って流れ、その後海に達したと、当局は発表した。
流れ出る溶岩は華氏2000度(摂氏1,093度)に達することがあり、海水と混ざると、塩酸、水蒸気、火山性ガス粒子の混合物であるレイズが立ち昇る。レイズとは「溶岩(lava)」と「煙霧(haze)」を組み合わせた造語である。
「レイズの危険に気をつけるようにし、海洋の水煙に近づかないでください」とハワイ郡民間防衛隊は述べ、レイズが引き起こすものには肺障害も含まれると警告した。...
全部読む
19日遅く火山の溶岩がハワイ島南岸のハイウェイ137号線を横切って流れ、その後海に達したと、当局は発表した。
流れ出る溶岩は華氏2000度(摂氏1,093度)に達することがあり、海水と混ざると、塩酸、水蒸気、火山性ガス粒子の混合物であるレイズが立ち昇る。レイズとは「溶岩(lava)」と「煙霧(haze)」を組み合わせた造語である。
「レイズの危険に気をつけるようにし、海洋の水煙に近づかないでください」とハワイ郡民間防衛隊は述べ、レイズが引き起こすものには肺障害も含まれると警告した。
2000年の噴火で溶岩流が海岸に到達した際、2人がレイズにより死亡している。かすかな量でも目や肺を刺激して呼吸困難に陥る可能性があると、アメリカ地質調査所は注意喚起する。レイズを通過した酸性雨はpHが1.5~3.5であり、「希硫酸と同様の腐食性を有する」とのことだ。
溶岩が海に流れ込んでいるハイウェイ137号線付近の地域は、レイズが発生している可能性があるため、近づかないよう住民らは警告された。
噴火現場の北西約64kmに位置するコナの空気質指数は「オレンジ」レベルであった。高齢者や肺疾患のある者などの敏感な人々は影響を受ける可能性があるレベルである。
世界で最も活発な火山の一つであるキラウエア火山は、今月3日の噴火以来、溶岩と煙が噴き出る亀裂が少なくとも22箇所見つかっている。溶岩は数十の家屋を破壊し、何千人もの住民が避難を余儀なくされている。亀裂からは溶岩の他に有毒なレベルの二酸化硫黄ガスが検出されている。またこれに伴い、周辺では地震が約2,250回発生している。
アメリカ地質調査所は、火山は、人間の肺に深く入る微細な粒子を有する、二酸化硫黄、エアロゾル、湿気、ほこりが混じるヴォグ(vog)も増加させていると言う。
ハイウェイ137号線が断たれたため、当局は20日、2014年に約1.6キロにわたり溶岩の流入で通行止めになっていた近くのハイウェイ11号線を、代替的避難路として開通させた。
ハワイの国家警備隊は、より多くの道路が閉鎖されれば避難指示もあり得ると警告している。
ハワイ火山局は、1955年の噴火で見られたように、噴煙が600フィート(182メートル)の高さに達しており、今後さらなる大規模な噴火が起こるのではないかとみている。
閉じる