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【Globali】
カナダ、米国経由の亡命希望者への対策が迫られる(2018/05/13)
2017年には2万500人以上の不法移民が亡命を希望し国境へやってきたが、これは総数の40%に値する。また、今年1月から3月の3ヶ月間で亡命を希望した5052人のうち半数以上がナイジェリアからで、そのほとんどが観光用の短期の米国ビザを所持していた。カナダの運輸相のマーク・ガルノー氏は不法越境者の約90%が難民としての基準を満たしておらず、最終的には国外追放となってしまうという。
カナダの不法移民問題は昨年までは、中米ハイチからの移民が多かった。...
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2017年には2万500人以上の不法移民が亡命を希望し国境へやってきたが、これは総数の40%に値する。また、今年1月から3月の3ヶ月間で亡命を希望した5052人のうち半数以上がナイジェリアからで、そのほとんどが観光用の短期の米国ビザを所持していた。カナダの運輸相のマーク・ガルノー氏は不法越境者の約90%が難民としての基準を満たしておらず、最終的には国外追放となってしまうという。
カナダの不法移民問題は昨年までは、中米ハイチからの移民が多かった。それはドナルド・トランプ米大統領が、母国が災害に見舞われた際の一時保護資格(TPS)の制度を打ち切ると発表したことが原因と考えられており、代わりにカナダへは入りやすいと思われていたため、人数が増加したようだ。結局カナダが対策をとったため今年は減少し始めたが、今度はナイジェリアから米国の短期ビザを取得した移民がすぐにカナダへ流れるということが増えた。ナイジェリアはボコハラムの問題を含め、貧困や迫害、紛争など様々な理由で自国から逃れようとする人が急増している。最近ではセクシュアルマイノリティーの問題を抱えた人が亡命を希望するケースもあるという。
これに対しカナダ政府は職員3名をナイジェリアの首都ラゴスへ派遣し、米国のビザ担当者とも協力して、ビザの悪用防止に努めていくという。アフマド・フッセン移民相も今月ナイジェリアへ赴き、関係者と会談する予定だ。同氏は「政府としての優先事項は、カナダの安全を守るため、法律を遵守することだ」と述べた。
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