大統領は、ドイツの公共放送ARDとのインタビューで、世界情勢に対して「我勝ちに」というアプローチをとる米政権の存在により、欧米関係はこれまでから変化していると述べた。貿易、防衛、イラン核問題について、欧州でのトランプ米大統領に関する見解が分かれるなかでの発言であった。
シュタインマイヤー大統領は「正直言って、私は本当に欧米関係の発展を心配している。ツイッターに刺激的な投稿をしているからではなく、現在実質的な変化が起こり、新しい米国政権が台頭してきているからである。...
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大統領は、ドイツの公共放送ARDとのインタビューで、世界情勢に対して「我勝ちに」というアプローチをとる米政権の存在により、欧米関係はこれまでから変化していると述べた。貿易、防衛、イラン核問題について、欧州でのトランプ米大統領に関する見解が分かれるなかでの発言であった。
シュタインマイヤー大統領は「正直言って、私は本当に欧米関係の発展を心配している。ツイッターに刺激的な投稿をしているからではなく、現在実質的な変化が起こり、新しい米国政権が台頭してきているからである。アメリカは我々を国際社会で一緒に行動する者とみなさず、世界を自分のやり方でやっていく場所とみなしている。」
トランプ大統領は就任以来のこの一年で、EUからの金属輸入に関税を課そうとしたり、ドイツとフランスが仲立ちしているイランの核取引合意から離脱をほのめかしたりするなど、「アメリカファースト」政策を実施している。
外相も務めたシュタインマイヤー大統領は、ドイツのメルケル首相とフランスのマクロン大統領がワシントン訪問中に、貿易だけでなくイランとの核取引についても「欧州の共通の利益を指摘し、正しいことをした」と述べた。
イランとの核取引から米国が離脱を検討していることについては、ケリー元米国務長官の言葉を引用し「協定への署名により、おそらく戦争を防いだ」としている。「もし協定が再び決裂し新たな軍備が中東で行われれば、何が起こるか・・・この一文を忘れるべきではない。」と述べた。
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