ジョン・マケイン上院議員(81)は、ベトナム戦争に従軍した元軍人で、アリゾナ州選出の共和党の重鎮だ。マケイン氏は悪性の脳腫瘍により、1年以上にわたり闘病生活を送っているが、先月腸内感染の手術を受けた後、アリゾナの牧場に戻って静養を続けている。
米メディアのニューヨーク・タイムズ紙やNBCニュースなどが、マケイン上院議員に近い人物の話として伝えたところによると、同議員は険悪な関係にあるドナルド・トランプ大統領に代わり、マイク・ペンス副大統領がホワイトハウスを代表して、自身の葬儀に参列して欲しいと述べたという。...
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ジョン・マケイン上院議員(81)は、ベトナム戦争に従軍した元軍人で、アリゾナ州選出の共和党の重鎮だ。マケイン氏は悪性の脳腫瘍により、1年以上にわたり闘病生活を送っているが、先月腸内感染の手術を受けた後、アリゾナの牧場に戻って静養を続けている。
米メディアのニューヨーク・タイムズ紙やNBCニュースなどが、マケイン上院議員に近い人物の話として伝えたところによると、同議員は険悪な関係にあるドナルド・トランプ大統領に代わり、マイク・ペンス副大統領がホワイトハウスを代表して、自身の葬儀に参列して欲しいと述べたという。
マケイン氏の葬儀は、首都ワシントンの大聖堂で行われることが決まっている。NBCニュースは、ジョージ・W・ブッシュ(子)元大統領、バラク・オバマ前大統領が、スピーチを行うとまで報じている。
ニューヨーク・タイムズはまた、マケイン氏が新著やドキュメンタリー番組などで、自身が2008年の大統領選で、民主党のオバマ氏に対抗し共和党候補に選ばれた際、無所属のジョゼフ・リーバーマン元上院議員を副大統領候補に指名せず、人気の高かったアラスカ州の女性知事サラ・ペイリン氏を指名したことについて、後悔の念を示したと伝えた。
マケイン氏とトランプ氏の関係は以前から良くない。特に2016年米大統領選の予備選で、トランプ氏はマケイン氏について、「彼は真の戦争のヒーローではない。捕虜となったことだけでヒーローとされたが、私は捕虜にならなかった人物が好きだ。」などと酷評している。また、昨夏マケイン氏が、トランプ政権がオバマ前大統領の医療保険制度改革法「オバマケア」を覆すために上院に提出した法案に反対票を投じ、その成立を阻んだだめ、トランプ大統領はマケイン氏を厳しく批判していた。
トランプ大統領は、最近テキサス州ヒューストンで行われた、ブッシュ(父)元大統領夫人、バーバラさんの葬儀に出席しなかった。ホワイトハウスは先月その理由について、警備の関係で混乱を招かないように、そして葬儀に出席するブッシュ家やその友人らへの敬意からと説明した。大統領に代わって、メラニア夫人が同葬儀に出席している。
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