ネタニヤフ首相は、敵国イランが世界の大国と締結した協定を変更または廃止するよう繰返し要求しており、30日、イランの核施設を公開するビデオやスライドを駆使して、テレビの生放送でプレゼンテーションを行った。「数週間前に機密情報の入手に成功」し、多数の文書を入手したと述べた。
ネタニヤフ首相は「イランが何年もの間、国際社会から隠していた核兵器プログラムに関する新しく決定的な証拠を明らかにしよう。...
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ネタニヤフ首相は、敵国イランが世界の大国と締結した協定を変更または廃止するよう繰返し要求しており、30日、イランの核施設を公開するビデオやスライドを駆使して、テレビの生放送でプレゼンテーションを行った。「数週間前に機密情報の入手に成功」し、多数の文書を入手したと述べた。
ネタニヤフ首相は「イランが何年もの間、国際社会から隠していた核兵器プログラムに関する新しく決定的な証拠を明らかにしよう。イランの秘密核文書を見せよう。」と積み上げられたファイルを前にして語った。
首相は、イランの指導者は、核兵器開発に関して繰返し嘘をついていると主張し、「イランは核兵器開発をしていたことを否定しているうえ、合意後も将来の使用のため、引続き核兵器に関する知識を保管・拡大している」と述べた。したがって2015年の核開発に関する包括的合意は、イランが核兵器を手に入れることを妨げるものではなく、制裁解除は中東における武装配備をかえって容易にしていると首相は主張している。
イランの核活動に対する制限が2025年に失効することからトランプ米大統領は協定が「正気でない」と愚弄している。5月12日までに他国から修正案の提出を要求し、米国が協定から離脱するかどうか選択する必要がある。
この機会をとらえ、ネタニヤフ首相はイランのミサイル計画を抑制したい考えだ。首相は29日に米国と情報共有を行ったとみられている。
米国は、イスラエルが入手した情報は新しく説得力があり精査したいと声明で発表した。しかし、ドイツやフランスなど他の協定国は、核合意が今のところ意図通りに機能しており、イランの核開発を抑制するのに最善の方法だとみている。一方、イランのジャリフ外務大臣は「またオオカミ少年が騒いでいる」とツイッターでイスラエルを非難した。
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