宇宙技術開発の新興企業である米オライオン・スパンは5日、カリフォルニア州サンノゼで開催された「スペース2.0サミット」で、宇宙初の高級ホテル「オーロラ・ステーション」の構想を発表した。2022年から営業開始予定であるが、宿泊申し込みの受付を開始しており、最初の4カ月分は予約で既に一杯になったという。
オーロラ・ステーションは、大きさが全長43.5フィート(約13.3メートル)、直径14.1フィート(約4.3メートル)で、まだ製造・建設が開始されていない。2人の乗員を含む6人乗りで、12日間の宇宙旅行が提供される。最初の宿泊客の受け入れは4年後の2022年となり、料金は文字通り天文学的な950万ドル(約10億2,000万円)の予定だ。
テキサス州のヒューストンとカリフォルニア州のシリコンバレーに拠点を持つオライオン・スパン創業者のフランク・バンガー最高経営責任者(CEO)は、「世界中の人々が、当社の提供する本格的な宇宙飛行士としての経験を楽しみたいと思っている。...
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オーロラ・ステーションは、大きさが全長43.5フィート(約13.3メートル)、直径14.1フィート(約4.3メートル)で、まだ製造・建設が開始されていない。2人の乗員を含む6人乗りで、12日間の宇宙旅行が提供される。最初の宿泊客の受け入れは4年後の2022年となり、料金は文字通り天文学的な950万ドル(約10億2,000万円)の予定だ。
テキサス州のヒューストンとカリフォルニア州のシリコンバレーに拠点を持つオライオン・スパン創業者のフランク・バンガー最高経営責任者(CEO)は、「世界中の人々が、当社の提供する本格的な宇宙飛行士としての経験を楽しみたいと思っている。」として、「我々の目的は、誰もが宇宙に行けるようにすることだ。」と声明で語った。
同CEOは「打ち上げ直後からオーロラ・ステーションは、サービスを開始する。旅行客を宇宙に速く、かつてない低価格で運ぶ。」と述べ、事前準備として、従来は24カ月の訓練が必要だったが、これを3カ月に簡素化し、費用も僅かな額に抑えると説明した。
12日間の宇宙旅行の間に、オーロラ・ステーションは地上200マイル(約320キロ)の高度の軌道を飛行し、宿泊客らは素晴らしい地球の姿を見ることができる。90分毎に地球を1周するため、1日に大体16回の日の出と日の入りに出合うことになる。無重力状態を楽しみながら、ホテル内を自由に浮遊して移動でき、窓から北極や南極周辺のオーロラを観測することができる。
宿泊客はまた、ステーション内で野菜などの食物を生育する研究実験などの船内活動に参加し、収穫した食物を土産品として持ち帰ることもできる。また高速無線インターネットを経由して地球上の家族や友人と映像通信をすることも可能だ。
申し込みの受付は既に開始しており、予約金8万ドル(約856万円)は全額の950万ドルが支払えない場合に全額返却可能である。先週最初の4カ月分の宿泊を募集したところ、3日以内に予約で埋まったという。
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