フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、フランスが人工知能(AI)の競争に乗り遅れないよう5年の任期の終わりまでに15億ユーロ(約2兆円)の公的資金を投資し、最高の研究者達を誘致し保持していく、という計画を、28日木曜日に発表した。
現在米国と中国がトップを走っている人工知能、マクロン大統領は「フランスが人工知能におけるリーダーの一人になってほしい」と述べ、公的資金の投入で人工知能の「エコシステム」を作り上げ、民間投資が促進されることが期待されている。
イギリス、カナダ、イスラエルなどの国にも遅れを取っているフランス、中国がAI促進のために毎年投資している5-7兆円という金額と比べても、2兆円の投資は微々たるものであるが、マクロン大統領曰く「フランスは、数学の教育面で秀でており、人工知能を成功させる(人的)資産を持っている」。...
全部読む
現在米国と中国がトップを走っている人工知能、マクロン大統領は「フランスが人工知能におけるリーダーの一人になってほしい」と述べ、公的資金の投入で人工知能の「エコシステム」を作り上げ、民間投資が促進されることが期待されている。
イギリス、カナダ、イスラエルなどの国にも遅れを取っているフランス、中国がAI促進のために毎年投資している5-7兆円という金額と比べても、2兆円の投資は微々たるものであるが、マクロン大統領曰く「フランスは、数学の教育面で秀でており、人工知能を成功させる(人的)資産を持っている」。
今後は、パリ、グルノーブル、ツールーズなどの都市に人工知能専門の機関を設け、優れた教授陣を招き、優秀な人材をこれまでの倍、育成していく予定だ。
また大統領は、フランスは「健康保険と病院のデータベースは世界で最大のものである」という事実のもと、人工知能を導入していく優先的分野の1つに医療を挙げている。
そして、ルノーなど大手自動車メーカーたちが既に開発に力を入れている自律走行車を、フランスの道路で試用する法的枠組みを2019年に整うようにしたいと発表した。
サムスン、富士通、グーグルなどいくつかの大手企業は人工知能促進に力を入れるフランスに魅力を感じ、フランス国内に人工知能研究センターの設立するなど、投資を始めている。
閉じる