米経済紙フォーブスは6日、今年の世界長者番付を発表した。首位は米インターネット通販大手アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)で、トランプ米大統領は前回の544位から766位へと順位を下げた。
アマゾンのジェフ・ベゾスCEOが、マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏を抜き、毎年恒例のフォーブス世界長者番付(32回目)の頂点に立った。アマゾンの株価がこの1年で59%上昇したことにより、ベゾス氏の資産は1,120億ドル(約11兆8,000億円)に急増し、2位のゲイツ氏の900億ドル(約9兆5,100億円)を大きく超えた。フォーブスによれば、1位と2位との差がこれだけ開いたのは初めてのことだという。...
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アマゾンのジェフ・ベゾスCEOが、マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏を抜き、毎年恒例のフォーブス世界長者番付(32回目)の頂点に立った。アマゾンの株価がこの1年で59%上昇したことにより、ベゾス氏の資産は1,120億ドル(約11兆8,000億円)に急増し、2位のゲイツ氏の900億ドル(約9兆5,100億円)を大きく超えた。フォーブスによれば、1位と2位との差がこれだけ開いたのは初めてのことだという。
著名な投資家ウォーレン・バフェット氏が3位、フランスの実業界ベルナール・アルノー氏が4位となった。アルノー氏は前回の11位から大きく順位を上げたが、フォーブスは、ドルに対しユーロが上昇した為替変動が主因と説明している。そしてフェイスブックのマーク・ザッカーバーグ会長兼CEOが5位だった。以下6位がスペインの実業家アマンシオ・オルテガ氏、7位がメキシコの実業家カルロス・スリム・エルー氏、8位と9位が米コークインダストリーズのチャールズ&デビッド・コーク兄弟、10位が米オラクル共同設立者のラリー・エリソン氏となっている。
トランプ米大統領は、前回の544位から766位に順位を下げた。現在の資産は31億ドル(約3,275億円)と評価されており、昨年から4億ドル(約423億円)減少している。
今回注目すべき点として、2人の中国人大富豪がトップ20入りしている。アジア1位の富豪であるインターネット大手テンセントの創業者、馬化騰(Ma Huateng)CEOと、IT企業アリババの創業者のジャック・マー(Jack Ma、馬雲)会長だ。
10億ドル以上の資産を持つ億万長者(ビリオネア)は世界で2,208人と過去最多となっている。内女性は256人で、前回の227人から増加した。女性の富豪1位は米ウォルマート創業者の娘であるアリス・ウォルトン氏で、総資産は460億ドル(約4兆8,600億円)だった。ビリオネアの合計資産は昨年対比18%増の9兆1,000億ドル(約962兆円)で、米国のGDPの約半額に相当する。人数は米国が最多の585人、中国本土が373人で2位。259人が新たにビリオネアとなったが、一方で資産の減少や政治的要因などで121人がそのリストから消えた。その中には10人のサウジアラビアの富豪が含まれている。
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