ウラジーミル・プーチン大統領は3月1日に行った年次教書演説で、新世代の無敵兵器を開発したと誇示した。先月ドナルド・トランプ大統領が、保有核兵器の刷新と低出力の新型核兵器開発計画を発表したことへの対抗措置と考えられる。しかし、同日の米テレビ番組でのインタビューに答えて、プーチン大統領は、米ロ間の新たな軍拡競争を否定した。ただ、新世代兵器は、米製の如何なる防衛システムでも防げないとも強調している。一方、プーチン大統領発言を受けて、ロシア海軍司令長官も、開発中の無人潜水機は防御不能の無敵な新兵器だと発表した。
3月2日付米
『NBCニュース』:「プーチン大統領、“新たな冷戦”は否定するも新世代核兵器は“実戦配備”済みと発言」
ウラジーミル・プーチン大統領は3月1日、『NBCニュース』の番組の中でインタビューに答えて、ロシアが開発した新世代兵器、特に核弾頭搭載大陸間弾道ミサイル(ICBM)は、米製の如何なるミサイル防衛システムでも防げないと強調した。
同大統領は、米国がミサイル防衛システムに投じた資金は、“窓から捨てた”ように無駄となっていると表現した。...
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3月2日付米
『NBCニュース』:「プーチン大統領、“新たな冷戦”は否定するも新世代核兵器は“実戦配備”済みと発言」
ウラジーミル・プーチン大統領は3月1日、『NBCニュース』の番組の中でインタビューに答えて、ロシアが開発した新世代兵器、特に核弾頭搭載大陸間弾道ミサイル(ICBM)は、米製の如何なるミサイル防衛システムでも防げないと強調した。
同大統領は、米国がミサイル防衛システムに投じた資金は、“窓から捨てた”ように無駄となっていると表現した。
同大統領は同日に行った年次教書演説で、数々の無敵の新世代兵器を開発したと誇示していた。
同ニュースの質問に答えた米高官は、同大統領の演説は3月下旬の大統領選を控えて、多分に国内に向けての宣伝効果を狙ったものだと語っている。
(参考)『NBCニュース』記事に掲載された「国別核兵器保有数」によると、ロシア:7,000発、米国:6,800発、フランス:300発、中国:270発、英国:215発、パキスタン:130~140発、インド:120~130発、イスラエル:80発、北朝鮮:10~20発。
一方、3月4日付ロシア『スプートニク・インターナショナル』オンラインニュース:「ロシア海軍長官、ロシア製新型ステルス無人潜水機の性能を公表」
ロシア海軍のウラジーミル・コロリョフ司令長官は直近の記者会見で、新開発中の無人潜水機の性能を公表し、事実上無敵であると強調した。
同長官によれば、動力が原子力であるため、遥か遠くまで無制限に、静かに、かつ高度な機動性を持って移動が可能で、また、高度なステルス性能より敵方からの捕捉が不可能であるという。
なお、プーチン大統領は3月1日の年次教書演説の中で、新世代のロシア製兵器として、この無人潜水機の他、極超音速(音速の5倍以上)のミサイル、超長距離飛翔可能なICBM、レーザー光線砲を開発していると発表している。
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