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【Globali】
米トランプ大統領、麻薬密売対策に死刑導入を検討か?(2018/02/27)
『CNBC』『デイリー・メール』など各国英文メディアは、米トランプ大統領が、麻薬密売を行う者に対して、死刑などより厳しい罰が望ましいという発言をしたと報じている。
第一報を報じた米メディアAxiosによると、トランプ氏はここ数ヶ月、麻薬密売者に対して死刑を望んでいると報告されたという。同氏は死刑制度のあるシンガポールの麻薬取引や密売者の割合が低いことに着目し、そのような国の政策にインスピレーションを受けたと述べている。同氏はAxiosの取材に対し、「シンガポールの首相に麻薬の問題はあるかとたずねたが、“いや、死刑制度があるから。”と答えた。」と話したという。...
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第一報を報じた米メディアAxiosによると、トランプ氏はここ数ヶ月、麻薬密売者に対して死刑を望んでいると報告されたという。同氏は死刑制度のあるシンガポールの麻薬取引や密売者の割合が低いことに着目し、そのような国の政策にインスピレーションを受けたと述べている。同氏はAxiosの取材に対し、「シンガポールの首相に麻薬の問題はあるかとたずねたが、“いや、死刑制度があるから。”と答えた。」と話したという。シンガポールの現行法では、麻薬を大量に所持していた場合は、自動的に密売を行っているとみなされる。同国の麻薬密売による処罰には目安があり、ヘロイン15グラム以上、コカイン30グラム以上、大麻500グラム以上程度、などで死刑になるとみられる。
また匿名の政府筋によると「トランプ氏は中国やフィリピンに麻薬問題がないことを例に挙げて、“彼らはただ殺すからな”、と冗談を交えてよく話している」と明かした。フィリピンでは2016年に現ドゥテルテ大統領が就任して以来、1万2000人以上が麻薬関連で死亡したとヒューマン・ライツ・ウォッチは報告している。しかし同国では超法規的殺人ではないかとの見方が広まり、人権問題が指摘されている。
トランプ大統領顧問のケリーアン・コンウェイ氏は「フェンタニルのような少量でも死に至る可能性のある新たな薬物などが登場しているため、それに合わせて、厳罰化しなければならないとの要求がある。」とAxiosの取材で話したという。さらに同メディアによると、現在はシンガポールの麻薬ゼロ政策を参考に、学校教育などに取り組んでいるという。
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