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【Globali】
英政府と国教会、教会の尖塔をWi-Fi設備に利用することで合意(2018/02/20)
『AFP』『スカイニュース』など英文メディアは、英国政府が英国国教会との話し合いの末、地方でのブロードバンドなどの接続性改善のため、教会の尖塔などの施設を利用することで合意したことについて伝えている。
今回の合意は英国国教会とデジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)、環境食料農林省の間で署名された。これに伴い、教会の建物や施設を利用して、その地域の携帯電話やWi-Fi、ブロードバンドの接続性を高める狙いだ。英政府は英国国教会の65%は地方にあり、街の中心地に存在していることが多いため、通信電波の接続性や範囲を改善するには良い場所だと発表している。
DCMSのマット・ハンコック大臣は「教会は、国のあちこちにある地方自治体の中心的存在であり、価値ある資産だ。...
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今回の合意は英国国教会とデジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)、環境食料農林省の間で署名された。これに伴い、教会の建物や施設を利用して、その地域の携帯電話やWi-Fi、ブロードバンドの接続性を高める狙いだ。英政府は英国国教会の65%は地方にあり、街の中心地に存在していることが多いため、通信電波の接続性や範囲を改善するには良い場所だと発表している。
DCMSのマット・ハンコック大臣は「教会は、国のあちこちにある地方自治体の中心的存在であり、価値ある資産だ。」と話し「今回の合意が、15世紀の建物でも英国を未来に適合させる助けとなり、今まで設備が行き届きにくかった地域でも接続性を改善することで人々の生活を改善することができる。」と述べた。
現在英国の家庭の5%は超高速ブロードバンド通信を持っておらず、10%は安定的な信頼できる携帯電話範囲網に入っていない。それらを改善すべく、すでに取り組んでいる地域もある。エセックス州にあるセント・ジャイルズ教会は15世紀からある教区教会だ。近くに緑豊かな谷があり、石造りの建物の周りには農場や住宅が散在している。この教会には2年前、地元の高速ブロードバンド通信をカバーするように小さなパラボナ・アンテナと4つの送信機が取り付けられた。これにより120近くの家のインターネットが使用できるようになった。機材のレンタル料は教会が負担しており、建物の外観を損なわないように機材のデザインにも注意した。「当初建物を壊してしまうのではないかと機材設置に反対していた住民にも理解は得られ、これは教会の使命の一部と考えるようになった」と教区牧師は語っている。これにより、地方都市の孤立化などに一役買うと考えられている。
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