ブライダル関連の情報・サービスを提供する米ザ・ノットは14日、2017年の全米での結婚式費用についての調査結果を発表した。これによると平均額は3万3,391ドル(約353万円)で、2016年の3万5,329ドル(約374万円)から5%程減った。最高額はニューヨーク・マンハッタンの7万6,944ドル(約814万円)で、全米平均の2倍にもなる。
ザ・ノットは昨年結婚した約1万3,000組の結婚式費用を分析したが、ニューヨークが全米最高額の都市となり、中心部のマンハッタン地区では平均7万6,944ドルにもなった。近郊では少し安いが、ロングアイランドで6万1,113ドル、隣のニュージャージー州北部や中部で6万2,074ドルだった。一方、西部諸州では費用はぐっと安くなり、ニューメキシコ州が1万7,584ドルと最安で、ユタ、オレゴン、モンタナ州がこれに続いた。...
全部読む
ザ・ノットは昨年結婚した約1万3,000組の結婚式費用を分析したが、ニューヨークが全米最高額の都市となり、中心部のマンハッタン地区では平均7万6,944ドルにもなった。近郊では少し安いが、ロングアイランドで6万1,113ドル、隣のニュージャージー州北部や中部で6万2,074ドルだった。一方、西部諸州では費用はぐっと安くなり、ニューメキシコ州が1万7,584ドルと最安で、ユタ、オレゴン、モンタナ州がこれに続いた。
結婚式費用が減少している一番の要因は、式を行う場所の変化だ。会場費用は結婚式費用の内一番高額を占め、全米平均で1万5,163ドル(約160万円)となっている。新郎新婦は最近、ホテルやゴルフ場などの伝統的な会場を避け、美術館や公園、ビール醸造所など費用が比較的安く、よりユニークな会場で式を行うようになった。ザ・ノットのクリステン・マックスウェル・クーパー編集長は、「カップルは個人向け仕様を求めている。型にはまった結婚式は望まず、自分達らしく、より楽しいものを求める。」と説明する。
このように結婚式は個性重視のものへと変化しており、フォーマルなものでもなくなってきている。ブラックタイの正装の結婚式は2009年の20%から16%へと減った。但し、誰が結婚式費用を多く支払うかについては昔から変わらない。新婦の両親が最も高額を支払い、平均で費用全体の45%を負担している。新郎新婦は41%を支払う。ウェディングドレスなどの衣装の費用が高額で、新婦側の支払いの多さにつながっていると思われるが、これもマンハッタンが平均2,504ドル(約26万5,000円)と全米最高となっている。
結婚式の平均招待客数は、2009年の149人から昨年136人にまで減った。しかし一方で一人当たりの支出額は268ドル(約2万8,300円)で、これは2009年対比で38%増加している。招待客がどのような経験をするかに力点が置かれるようになってきているのだ。
ザ・ノットは、新郎新婦は招待客が帰るときに、素晴らしいウェディングだったと思って欲しいと考えており、最近では生バンドを入れるだけではなく、ダンサーやマジシャン、招待客の肖像画を描く画家を招くなどの趣向を凝らした式もあると述べている。
閉じる