バノン氏は同サイトの創業者であるアンドリュー・ブライトバート氏が亡くなったことを受け、2012年に後を継いで会長職へ就いた。同サイトは2016年の大統領選の際にはトランプ氏の台頭を大々的に報じた。その後バノン氏はトランプ陣営の選対最高責任者に抜擢され、トランプ氏の大統領就任後も大統領首席戦略官及び上級顧問として働いた。その間ブライトバートの仕事は休んでいたという。
同社の最高経営責任者(CEO)のラリー・ソロフ氏は今回の退任は円満に協議された上で行われていると述べた。...
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バノン氏は同サイトの創業者であるアンドリュー・ブライトバート氏が亡くなったことを受け、2012年に後を継いで会長職へ就いた。同サイトは2016年の大統領選の際にはトランプ氏の台頭を大々的に報じた。その後バノン氏はトランプ陣営の選対最高責任者に抜擢され、トランプ氏の大統領就任後も大統領首席戦略官及び上級顧問として働いた。その間ブライトバートの仕事は休んでいたという。
同社の最高経営責任者(CEO)のラリー・ソロフ氏は今回の退任は円満に協議された上で行われていると述べた。同氏は「バノン氏は我々にとって大切な遺産の一部であり、彼の貢献によって達成できたことに対して我々は今後も感謝し続ける。」と述べた。
今回の退任劇について、ニューヨーク・タイムズはバノン氏のスポンサーの一人で、ブライトバートの出資者でもあるレベッカ・マーサー氏の圧力によるものだと報じている。先日バノン氏はトランプ政権についての暴露本「Fire and Fury」の中でトランプ政権に対して批判的な発言をしていたと引用された。これがきっかけで、資金提供者との関係が悪くなり、政界関係者からも非難を浴び、トランプ氏本人からも「正気を失った」などと激しく批判された。バノン氏は騒動の沈静化に失敗したことでマーサー氏からも見限られた形になる。
バノン氏は7日出した声明で暴露本の中に書かれているトランプ・ジュニア氏に対する発言は当時の選対本部長ポール・マナフォート氏に対してだったと弁明した。しかしトランプ氏はこの説明を「不十分で手遅れだ」と一蹴したという。
バノン氏は同氏が司会を務める衛星ラジオ「シリウスXM」からも関係を断ち切ると発表されている。
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