トランプ米大統領は7日、最も腐敗し偏見に満ちた主要メディアに対し、今月17日に「偽(フェイク)ニュース賞」を贈呈するとツイッターで発表した。当初は今月8日に行う予定だったが、17日に延期した。
トランプ大統領は7日、自身のツイッターで、「最も腐敗し、偏見に満ちた主要メディアに与えられる“偽ニュース賞”は、この月曜(8日)ではなく、1月17日(水)に敗者に贈呈される。この賞への関心とその重要性は、いかなる者の予想も遥かに超えるものである。」と述べた。
大統領は昨年11月、政権寄りの報道をするフォックス・ニュースを除き、最悪の政治ニュースメディアを競うコンテストをすべきであるとして、受賞者には「偽ニュース・トロフィー」を授与するなどと語っていた。...
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トランプ大統領は7日、自身のツイッターで、「最も腐敗し、偏見に満ちた主要メディアに与えられる“偽ニュース賞”は、この月曜(8日)ではなく、1月17日(水)に敗者に贈呈される。この賞への関心とその重要性は、いかなる者の予想も遥かに超えるものである。」と述べた。
大統領は昨年11月、政権寄りの報道をするフォックス・ニュースを除き、最悪の政治ニュースメディアを競うコンテストをすべきであるとして、受賞者には「偽ニュース・トロフィー」を授与するなどと語っていた。
さらに大統領は今月初め、「今年の最も不誠実で腐敗したメディアへの賞を、8日の5時に発表する。」として、偽ニュースメディアによる様々な類型の不正直で悪いニュース記事が対象となるとツイートした。しかし大学フットボールの王者を決定する試合の観戦等、国内出張により延期された可能性があると、米メディアは報じている。大統領はこの数日、マイケル・ウォルフ氏の政権の内幕を描いた暴露本「炎と怒り(Fire and Fury)」を「フェイク本」として攻撃を続けており、この問題の影響もあるのかも知れない。
「偽ニュース賞」への関心は、大統領が言うとおり、確かに高いようだ。ある米国の有名シェフは、受賞者を自身のレストランに招待し、ランチを無料で提供することを公表した。また、深夜のテレビ放送でコメディー・ショーや政治風刺番組を担当する有名司会者、スティーブン・コルバート、ジミー・キンメル、トレバー・ノアらも、自分たちが受賞に相応しいなどとして、番組を大いに盛り上げているという。
ジャーナリストの権利を守り、各国の言論弾圧を監視する非営利団体の「ジャーナリスト保護委員会(CPJ)」は、「偽ニュース賞」と同じタイミングで「世界報道抑圧賞」という皮肉な賞を、最も法の適用を誤った世界の指導者に授与するとしている。今回の「偽ニュース賞」発表の延期の影響がどうなるかは、今のところ明らかではない。
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