米ギャラップ氏は27日、オバマ前米大統領が、米国人による今年の「最も尊敬する男性」に選ばれたと発表した。2位はトランプ米大統領だった。「最も尊敬する女性」には、ヒラリー・クリントン元米国務長官が選ばれた。
27日に公開されたギャラップ誌の本世論調査は、12月4日~11日、無作為に抽出した1,049人の成人に対し、電話で行われた。これによると、世界で存命の最も尊敬する男性として、米国人の17%がオバマ前大統領の名前を挙げた。オバマ氏は2008年以来10年連続の首位となる。本調査は現職大統領が選ばれることが多いが、トランプ氏は14%で、3年連続オバマ氏に次ぐ2位だった。昨年はオバマ氏が22%、トランプ氏が15%だったので、その差は縮まっている。...
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27日に公開されたギャラップ誌の本世論調査は、12月4日~11日、無作為に抽出した1,049人の成人に対し、電話で行われた。これによると、世界で存命の最も尊敬する男性として、米国人の17%がオバマ前大統領の名前を挙げた。オバマ氏は2008年以来10年連続の首位となる。本調査は現職大統領が選ばれることが多いが、トランプ氏は14%で、3年連続オバマ氏に次ぐ2位だった。昨年はオバマ氏が22%、トランプ氏が15%だったので、その差は縮まっている。党派別では、民主党支持者の39%がオバマ氏、3%がトランプ氏を、共和党支持者の35%がトランプ氏、1%がオバマ氏を支持した。
3位はローマ法王・フランシスコの3%で、上位の2人との間には大きな差がある。この他、共和党重鎮のジョン・マケイン上院議員が2%で、テスラのイーロン・マスクCEOらと並んで4位タイ、バーニー・サンダース上院議員、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相、マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏、アマゾンのジェフ・ベソスCEO、ダライ・ラマ14世、ペンス副大統領らが1%で並び、7位タイとなっている。
本調査は今年で71回目となり、過去58回は現職大統領が首位となった。過去に現職で首位を逃したのは、トルーマン、ジョンソン、ニクソン、フォード、カーター、ブッシュ(子)氏らで、支持率が50%以下の場合が殆どだった。不人気の大統領が就任した場合、前任者が選ばれる傾向にあり、トランプ大統領も就任以来、支持率が低迷している。
一方、最も尊敬する女性は、ヒラリー・クリントン元国務長官で9%、16年連続で首位となった。自身の持つ最多記録を更新して22回目の栄冠だが、2013年は15%、昨年は12%だったので、次第に支持を減らしており、2位のミシェル・オバマ前大統領夫人が7%と迫っている。同時に行われた好感度調査では、クリントン氏に良くない印象を持つ人が過去最高の61%に上った。メラニア・トランプ現大統領夫人は1%で7位タイだった。
この他にはドイツのメルケル首相が2%で、エリザベス英女王と並んで5位タイ、メラニア夫人とともにコンドリーザ・ライス元国務長官、ニッキー・ヘイリー米国連大使、歌手のビヨンセ氏らが1%で7位タイに並んでいる。
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