NORADは米国とカナダが共同運営しており、普段は24時間体制で航空宇宙と海洋の安全確保と監視の業務に携わっており、人工衛星の状況の観測、核ミサイルの発射の警戒や戦略爆撃機の動向監視などを行っている。北朝鮮からのミサイルの監視も任務の1つだ。
1955年以来毎年、NORADはサンタとトナカイが地球上のどこを移動しているのかを追いかけている。子供たちがサンタの進路を確認できる「ホットライン」を設けている他、今ではNORADのウェブサイトでも、現在地などの状況を画像で確認できる。...
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NORADは米国とカナダが共同運営しており、普段は24時間体制で航空宇宙と海洋の安全確保と監視の業務に携わっており、人工衛星の状況の観測、核ミサイルの発射の警戒や戦略爆撃機の動向監視などを行っている。北朝鮮からのミサイルの監視も任務の1つだ。
1955年以来毎年、NORADはサンタとトナカイが地球上のどこを移動しているのかを追いかけている。子供たちがサンタの進路を確認できる「ホットライン」を設けている他、今ではNORADのウェブサイトでも、現在地などの状況を画像で確認できる。
NORADがサンタの追跡作戦を始めたのは、米コロラド州の新聞が掲載した大手デパート、シアーズの広告の「サンタと話せる電話番号」に誤植があり、NORADの前身組織であるCONADの専用回線に、子供たちからの大量の電話が繋がってしまったことがきっかけだった。当時は東西冷戦の最中であったが、子供たちががっかりしないよう、ハリー・シャウプ司令官が、「レーダーで確認した結果」を子供たちにユーモアまじりに教えるという粋な計らいをしたことに始まるものである。この伝統は62年間絶えることなく続き、今日も多くのボランティアやスポンサー企業の好意によって支えられている。
今年のクリスマス・イブには、トランプ大統領とメラニア夫人も、年末休暇を過ごしているフロリダ州の別荘からNORADの企画に参加し、子供たちからの電話を取って、サンタからのプレゼントは何が欲しいか尋ねたり、自分の欲しいものは何かを説明したりした。
大統領は、熱心に子供たちやその親たちと会話し、サンタの進路を訪ねてきたライアンという名の子供には「私達は繁栄を達成したので、今では国のために平和が欲しい」と語ったという。ライアンは「おばあちゃんが病院を退院して家に来て欲しい。」と言い、大統領は「素晴らしい。おもちゃか何かを欲しがるよりずっと良いね。」と応じた。
バージニア州のある子供が、積み木が欲しいと言うと、「積み木か。私もずっと好きだった。サンタは君が使いきれないくらい多くの積み木を持ってきてくれるよ。」と返答した。ミシシッピー州のある子供には、「予想しよう。サンタは君に今までで一番良くしてくれるよ。」と語りかけ、いつかホワイトハウスの大統領執務室に来るよう招待した。
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