トランプ米大統領とプーチン露大統領は17日、電話会談を行った。この中でプーチン氏は、米中央情報局(CIA)から提供された情報により、サンクトペテルブルクで計画されていた、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」関連のテロを未然に阻止することができたとして、トランプ氏に謝意を表明した。
ロシア政府の声明によれば、プーチン大統領は、サンクトペテルブルク市内のロシア正教会のカザン大聖堂等、人通りの多い地域で16日に計画されていた襲撃に関するCIAの情報に感謝の意を表したという。
ロシア治安当局は15日、自爆攻撃と市民の殺害を企てたとして、7人の容疑者の身柄を拘束し、大量の爆発物や武器、過激派に関連した文書等を押収したことを発表していた。
「CIAから入手した情報は犯罪者らを捜索し、逮捕するのに十分だった。...
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ロシア政府の声明によれば、プーチン大統領は、サンクトペテルブルク市内のロシア正教会のカザン大聖堂等、人通りの多い地域で16日に計画されていた襲撃に関するCIAの情報に感謝の意を表したという。
ロシア治安当局は15日、自爆攻撃と市民の殺害を企てたとして、7人の容疑者の身柄を拘束し、大量の爆発物や武器、過激派に関連した文書等を押収したことを発表していた。
「CIAから入手した情報は犯罪者らを捜索し、逮捕するのに十分だった。」とロシア政府は声明の中で高く評価した。プーチン大統領はトランプ大統領に対し、今回のテロの情報を得たCIAのマイク・ポンペオ長官他の関係者に謝意を伝えるよう依頼するとともに、ロシアの情報当局が、米国および米国民に対するテロに関連する情報を入手した場合には、直ちに米側に伝達することを約束した。
ロシア国営メディアのタス通信は、今回の電話会談はロシア側が呼び掛けたものであることを明らかにした。米ホワイトハウスのサンダース報道官も17日、両首脳が電話会談を行ったことをツイッター上で認めている。計画されていた攻撃では、多数が殺害される可能性があった。17日の午後に公開された議事録によれば、トランプ大統領はロシア側からの電話に感謝し、テロリスト打倒のための情報共有の重要性を強調したという。
両首脳は14日にも電話会談を行い、北朝鮮情勢と米露の連携について協議していた。また、プーチン大統領が米国の強い経済を賞賛したのに対し、トランプ大統領が謝意を表すなどしている。
両首脳の関係は、トランプ氏の大統領選挙中の運動とロシアの関連の調査が進行している中で複雑化している。米国の情報機関は以前、トランプ氏が当選するようロシアが2016年の米大統領選に介入しようと試みたと結論づけているが、プーチン大統領は直近の14日に行われた長時間の記者会見を含め、これを再三否定している。
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